持ちつ持たれつ･お互い様、これは文庫本の魔女の宅急便の全巻を通してのテーマです。魔女の宅急便は、お届け物と一緒に大切な目に見えないものも運んでいるんだと主人公のキキは言っています。だからお届け物をしても、代金は受け取らずに、ほんの少しおすそ分けを貰う。そうやって魔女は暮らしてきたんだといいます。
昨日改めて外に出るのもしんどかったので、魔女の宅急便の文庫本を読んでみたんですが、人間が生きて行く上で必要なことが書かれているような、そんな気がします。今は自分のことだけが可愛い、他人がどうなろうと関係ないというような風潮になってしまっていますが、やっぱり人間はひとりじゃ生きていけないんだということを、主人公のキキを通じて教えられているような、そんな気がします。
物語はキキが13歳になって魔女として生きて行くため、独り立ちしてから、35歳になって自分の子供が、キキが独り立ちしたときと同じ13歳を迎えてそれぞれ独立して行くまでを描いていますが、持ちつ持たれつ･お互いさまと言う気持を忘れずに。そうキキは自分の二人の子供に言い聞かせています。私もキキと同じように持ちつ持たれつ･お互い様の気持を忘れずに生きていきたい･･･。そう思う私です。
ちなみにキキの子供は双子で、上がお姉さんでニニ・下が男の子でトトといいます。男の子は魔女に離れないけど、自分の生きる道を探して最後はキキのもとから独り立ちして行きます。こうやって子供は親の元を巣立っていくんだなぁと読んでみてしみじみ思いました。
