sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

関越自動車道バス事故からもうすぐ一年

群馬県藤岡市関越自動車道藤岡ジャンクション付近で発生した拘束ツアーバスの事故から、もうすぐ1年になります。この事故では7人の方が亡くなり、39人の重軽傷者を出す大惨事になりましたが、この事故で大きくクローズアップされたのがツアーバスの運転手の過酷な勤務実態でした。格安で利益を出すため、乗務員を複数乗せるということは行われず、一人で夜間の高速を長距離運転しなければならないという過酷な勤務が事故を引き起こした要因とも言われています。
 この事故は運転手が居眠りをして、時速90キロ~100キロの速度で防音壁に衝突し、その防音壁がバスの車体深くまでめり込んで大破。そしてこのような大きな事故になってしまったわけですが、これは小泉構造改革の行き過ぎた規制緩和の弊害であるともいえるのではないかと思います。大幅にバス事業の登録が緩和された結果、多くの新規事業者が参入し、格安に料金を抑えるため、乗務員はぎりぎりまで減らし、一人の乗務員に過大な負担をかけていたというのがこの事故の本質ではないかと思います。この事故のあと、一人の乗務員が連続して運転できる距離の短縮などの規制強化が行われましたが、あの事故のあと、私は怖くて夜行バスに乗る気にはなれません。少々高くついても新幹線や電車で移動するのが一番安全だと思います。
 たぶん、事故の起こった4月29日は慰霊式典が開かれると思いますが、このような悲惨な事故は二度と起こしてほしくないです。ツアー会社も、企業なので儲けを追求するのはごく自然なことだと思いますが、ドライバーや乗務員に過大な負担をかけていないか今一度運行スケジュールを徹底して見直してほしいと思います。