sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

暴力・体罰問題とオリンピック招致

 連日のように報道されている中学・高校での体罰問題に女子柔道日本代表選手を中心とした女子柔道監督コーチによる暴力・パワハラ問題。今日も新たに鹿児島の私立城西高校の女子バレー部で部員を殴って怪我を負わせたと言う記事が掲載されてましたが、病巣のように広がる体罰の問題。教育現場で部活を楽しむことを奪われた生徒たちの気持ちを思うとかわいそうというか、やるせない思いがします。ここまで問題が広がるとどこの学校でもやっているのか、体罰という問題がまかり通るのかという気がします。
 また、女子柔道日本代表前監督の園田隆二氏とコーチ陣による暴力・パワハラ問題も深刻だと思います。
 昨日、JOCに告発した15人の選手の代理人の弁護士が記者会見で「1人、前監督の責任という形で問題解決が図られることは、私たちの真意ではない」ということを述べていましたが、選手側は指揮を執るコーチ陣も含めた体制の一新を求めており、全日本柔道連盟も新たな対応が求められることになると新聞では論評しています。
 選手たちは記者会見に同席しなかったそうですが、選手の声明文が明らかにされました「心身ともに傷つき、人として誇りを汚された」「決死の思いで立ち上がった」「私たちの声は封殺された」「連盟役員や強化体制陣の方針にも失望」などの選手の心情がかかれてあったそうです。
 弁護士によると1月20日ごろ1人の選手から「全柔連JOCに訴えても聞き入れてもらえない」と連絡があったそうです。その後、都内で選手12人と面会して、暴力やパワハラの実態・要望を聞いて今回の会見を開くことになったそうです。
 今日の新聞には選手と園田氏のやり取りも書かれてありました。「お前、監督に何か言いたいことがあるらしいな。本人に直接言えばいいじゃないか」強化委員会幹部の1人が威圧的な態度でその選手を問い詰めたそうです。その選手が試合で勝つと、園田氏が軽い口調で「俺が厳しく指導したから勝てたんだぞ」間近で見ていた選手たちは何も変わっていないじゃないか」「これからまた4年間同じ事が繰り返されるのか」
感じたそうです。選手の中には監督におびえながら試合に出場したり、練習したりしていた選手もいたそうです。この問題は柔道界だけの問題でなく、スポーツ界全体の問題として考えなくてはいけないのではないかと思います。
 それと驚いたのが、東京オリンピック招致に影響が出るともらす幹部がいるということです。オリンピック招致を心配するよりも、まず先に考えなければいけないのは、体罰や暴力・パワハラという卑劣な行為によって傷つけられた選手の人権をいかにして回復させるかでしょう?選手の人権よりもオリンピックのほうが大事なんですか?こんなんでオリンピック招致に成功したとしても日本が世界中に恥をさらすだけです。本当に2020年オリンピックを東京で開催したいと思うのであれば、まずはあらゆるスポーツの中でこのような卑劣な行為が行われていないか早急に調査し、その調査結果をIOCに公開すべきです。IOCではあらゆる暴力行為を認めていません。いかなる理由があっても暴力によって選手を強化することがあってはならないと思います。
 また、学校の教育現場で横行する体罰という名の暴力行為。これでは将来有望な選手の芽をつぶすことにだってつながります。日本という国民は外国勢に比べて体格で劣る分、いろいろな工夫をして技を編み出して世界と戦ってきたはずです。そういった選手の将来を暴力行為によって失うということは日本全体の大きな損失だと思います。あの桜宮高校の自殺してしまったバスケ部キャプテンだった男子生徒もひょっとしたらバスケの日本代表チームに入って活躍できたかもしれません。そう思うと暴力行為は絶対に許してはならないと思います。