sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

桜宮高校体罰問題・バスケ部顧問懲戒免職

 桜宮高校のバスケ部キャプテンだった男子生徒が自殺した問題に関連して、顧問だった小村基元教諭に懲戒免職処分が下されました。今まで恒常的に体罰という名の暴力を生徒に振るっていたことがすでに発覚していますが、直接の理由は生徒が自殺する直前の12月22日に加えた暴力が主な理由とされています。この小村元教諭、あのスクールウォーズのモデルとなった伏見工業高校ラグビー部の監督の身内だそうで、厳しい指導には体罰も必要と考えていたようです。
 その厳しい指導に自殺した男子生徒は彼なりに必死で答えようとしていたんだと思います。それでも我慢の限界を超えてしまったのだろうと思います。この前彼が残した顧問宛の手紙にその苦しい胸のうちが書き綴られています。しかし、小村容疑者宛に書かれた手紙は渡されること無く、13日になってようやく書かれている内容が明らかにされました。
 
書かれている内容は
「先生が練習や試合で、自分ばかり攻めてくるのに僕は不満を持っています」
「昨日の話を聞いていても、こういうことをする人がキャプテンになる人といっていましたが、どこのどんなチームでも、そんな完璧な人はいないと思います」
「先生は僕に、何も考えていないといいますが、僕は考えています。いつもその場で答えることができませんが、じゃあ逆に、それを完璧に答える人はいるのですか?」
「○○さん(バスケ部の外部指導者)が講習会をしてくれた日、僕は○○さんが行っていることを自分なりに理解して一生懸命やりました。なのに、なぜ、翌日に僕だけがあんなにシバきまわされなければならないのですか?」
「キャプテンしばけば何とかなると思っているのですか?毎日のように言われ続けて、僕は本当に訳が分からないとしか思っていません」
 
この手紙から、彼がプレーに対してどのようにすればいいのか彼なりに一生懸命考えていたこと、そして、小村容疑者から毎日のように浴びせられる暴言や暴力に必死になって耐えていた様子がうかがい知れます。そして、小村元教諭が力づくで言うことを聞かそうとしていたことや、キャプテンに対して完璧なロボットになるようにしていたことも。小村元教諭は強いチームを作ろうとしていたのだろうと思いますが、それなら何も暴言や暴力を振るわなくてもできたはずです。そりゃ、キャプテンである彼が人の道を踏み外すようなことをやっていたのであれば文句の言いようも無いと思いますが、私がニュースを通じて思うには非常にまじめで実直な性格だったのではないかと思います。この彼に対して小村元教諭が求めたのはキャプテンとしての資質ではなく、完全に自分の言うことを聞いてこなすバスケットロボだったのではないでしょうか。
 強い部にしようとするのであれば、何より監督自ら選手である生徒とのコミュニケーションをとる必要があったのではないかと思います。それはプロスポーツである、サッカー女子のなでしこジャパンの佐々木監督や、WBCの歴代の監督である王監督や原監督・そして今回の山本監督などを見れば明らかです。選手とのコミュニケーションがうまく行っていれば結果はおのずとついてくるのです。暴力・暴言による指導は選手をびびらせて、萎縮させるだけです。このような指導方法が実を結ばないというのは、この前明らかになった女子柔道の園田監督の指導方法でも明らかになっています。今後、小村容疑者は警察の厳しい事情聴取が待っていると思いますが、このような人物は二度と教壇に立つなと私は思います。