sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

日本の企業の劣化

昨年から大きく報道されているダイハツの安全性能に関わる違法な認証取得や、トヨタ自動織機による、エンジンの排ガス規制の不正、あるいは東北新幹線の架線の破断の原因となった部品の交換されていない事実など、日本を代表する企業や組織の顧客や従業員に対する安全を脅かす事態が立て続けに起きています。ダイハツトヨタ自動織機は、世界を代表する自動車メーカートヨタの子会社、あるいは関連企業であり、東北新幹線を運営するJR東日本は、日本国内では最大規模の鉄道会社であり、乗降客数で見れば、世界最大の鉄道会社であります。

そのような企業や組織でこのような不祥事や事故が続く事に、日本の企業の劣化があるのではと感じてしまいます。以前は日本は終身雇用が当たり前で、正社員として雇用される事が多く、先輩から後輩への技術の伝承が綿々と続いていましたが、今では非正規雇用が主流となり、すぐに転職する事が多く、企業にとって、一番大事にしなければならない安全に関わる技術の伝承がうまく行かなくなってきています。これは、私が以前自動車会社に製造として働いていた頃から感じていた事で、同じことを何度も繰り返し教えなくてはならなくなり、教えた側も数ヶ月したらやめてしまい、いわゆる熟練工が育たない問題が顕在化していて、表に出ないトラブルや問題が続出していたので、日本のものを作る技術はどんどん劣化するだろうなと感じてました。次の世代に必要な技術や知識、技能が伝わっていかないですからね。車や電車は多くの人の命を預かってるわけですから、このような事態が立て続けに起きている事に、政府も経営者も、もっと危機感を持ってもらいたいと思う私です。

 

この不祥事や事故の背景には、行きすぎたコストカットも関係しているのかなって思います。目先の利益に目を奪われてしまって、一番大事にしなければならない、顧客の安全に関わるコストを削って安全が疎かにされると、物凄い損失を受けるということを、いい加減経営側は気付くべきです。