sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

東レ子会社もデータ改ざん

 神戸製鋼所三菱マテリアルに続いて、東レグループでもデータ改ざんが明るみに出ました。これらの不正ははっきり言って現場のモラル低下や消費者軽視、縦割り組織の弊害といった共通の問題が浮かび上がるとヤフーニュースはつ立てています。世界有数の技術を誇り、幅広い産業を支えてきた素材産業が力を失えば、日本のモノづくりの根幹が揺らぎかねないと指摘しています。

 「特別採用という習慣も動機になった」

不正を行っていた東レハイブリッドコードの鈴木信博社長は28日の会見で特別採用(トクサイ)と呼ばれる日本独自の商慣行が隠れ蓑になったとの見方を示しました。

 同社は、顧客が了承すれば契約の品質に満たなくても収められるトクサイを悪用。性能が見たないのに正規品と偽っていたそうです。同様の悪用は神戸製鋼所三菱マテリアルでも発覚。契約順守や安全優先の意識が薄れつつあることがうかがえるとしています。

 日本の素材各社は、生体が目立つ電機に比べると経営が安定しているそうです。しかし近年は企業の吸収・合併で世界規模の巨大メーカーが相次ぎ誕生し、中国勢も台頭。押された日本メーカーは、技術頼みの姿勢を強めています。
 
 東レの不正は、再検査などの煩雑な作業を嫌ったのが動機ということです。収益確保が難しくなり、技術的なハードルも高まる中、納期遵守のプレッシャーを感じていた可能性もあるとか。

 神戸製鋼は、傘下にアルミ・銅など7つの事業部門を抱えています。三菱マテリアルは事業別に4つの社内カンパニーを設け、権限を大幅に委譲していました。東レも多くの事業を抱え、子会社を含む事業部門の交流はあまりないということです。縦割りの組織は閉鎖的風土を産み、経営陣の監視の目も行き届きにくくなります。

 さらに消極的な情報開示姿勢でも3社は共通しています。東レの日覚昭広社長は「神戸製鋼などの問題がなかったら公表しなかったのか」との問いに対し、顧客企業との契約であることを理由に挙げつつ「しなかった」と述べました。そこには企業相手のビジネスを手掛ける素材メーカーに陥りがちな、消費者軽視の姿勢が見て取れると厳しく指摘しています。

 相次ぐ大企業の不祥事ですが、このような不祥事が発覚するたびに、経営陣が謝罪会見を行っていますが、ハッキリ言って私は「本当に申し訳ないと思っている奴なんていないんだろうな…。まぁ、とりあえず謝罪してほとぼりが冷めるのを待とうか」という風にしか思えないです。
 素材メーカーは直接私たち消費者にかかわる商品を作っているわけではあるいませんが、ありとあらゆる素材がいろいろなところで使われて、それが巡り巡って私たちの手元に届くわけです。経営陣は自分たちが作った商品の先には消費者がいるんだっていうことをもっと自覚してもらいたいと思います。
 顧客企業が求める性能品質には、それなりの理由があるからで、それらの性能が満たされないということは、消費者の安全にも結びついてくることです。絶対にこれくらいならいいだろうというような考えは持ってほしくないです。
 スポーツの世界でも、体格的に外国選手に劣る日本人選手が互角に渡り合えるだけの力を身に着けてきたのは、ち密なプレーと、パワーや体格に負けないための血のにじむような工夫を積み重ねてきた結果です。もう一度スポーツ選手の戦い方を見習って、高い技術と発想力で信用回復に努めてもらいたいと思います。