sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

差別と暴動と略奪と…。

 アメリミシガン州で、白人警官に殺害された黒人男性のジョージ・フロイトさん。この事件がきっかけで全米各地はもとより、世界各地で人種差別に対するデモや、かつての歴史上に名を連ねる人物像を引き倒すなどの行動が見受けられます。

 フロイトさんが殺害されてから一気に人種差別に対するこれまで抑圧されていた憎悪や、激しい怒りの声が噴き出してきたのではないかと思います。この事件が今私たちに突き付けているのは、法律上では性別や人種などによる差別は禁じられて、平等だということが保証されていますが、実際は経済格差や、男女間での格差など、あらゆる面で差別がまかり通っているのが現実です。その一方で、デモに乗じた暴行や略奪などもまかり通っており、フロイトさんのご遺族の方々がそう言った行為を今すぐにやめるように呼び掛けなければならないほどの事態になっています。白人が黒人に暴力を振るい、そういった行為が今度は新たな憎しみを生み、それが暴動や略奪と言った犯罪までに発展するという憂慮すべき事態になっています。

 これは強者が弱者を支配するという構図であり、いじめとよく似たものだと思います。いじめは力のあるものが立場の弱い者に対して、服従を迫ったり、暴力によって支配させるような状態をさしますが、こういった憎しみや暴力の連鎖は物事を解決するどころか、さらに憎しみを増幅させることにつながります。

 どうしたら人種差別をなくせるのか…。これは今地球上に生きている私たち全員に突き付けられた大きな課題というか、宿題だと思います。

 なくなられたフロイトさんが、何が原因で警察官に殺害されるような事態になったのかは一切伝えられてこないので、あくまで私の推測にしか過ぎないんですが、恐らくきっかけはほんの小さな、本当に些細なことだったのではないかと思います。フロイトさんにしてみれば、「恐らく自分は何も悪い事はしていない・警察に取り調べられるようなことはしていない」という思いがあったのかもしれません。それが白人警察官から見れば反抗的な態度をとったというように思えたのかもしれません。そして首を8分以上も押さえつけられて、「息ができない。苦しい・助けてくれ」と声を上げて、息絶えてしまったことを考えると、どれだけ8分間もの間、恐怖を味わったのかと思います。こういった白人至上主義とかが行き着いた結果がかつてドイツで行われたホロコーストです。こういった人種差別や性差別は絶対に私たちの世代でやめさせなければいけない。そう思う私です。

 それとマスコミにお願いしたいのは、何故フロイトさんが殺害されなければならなかったのか、事件の背景にあること、事件の前に何が起きていたのか、そういったことを正確に伝えてほしいです。