sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

中村哲さんの死・アフガン復興にかけた思い

先週飛び込んできた、アフガニスタン東部のジャララバードで銃撃を受けた中村哲さん。ペシャワール会に所属し、アフガニスタンには医師として復興に携わる傍ら、灌漑用水路の建設や、食糧難や干ばつに苦しむ地元の人々の生活の安定と、戦乱によって荒れ果てた大地をよみがえらせるために尽力されてきて、地元の人からも敬愛されて、アフガニスタンの名誉ある賞も受賞するなど、数多くの功績を残されてきました。その中村さんが銃撃されて亡くなるというショッキングな報道に接するにあたり、亡くなられた中村さんの無念さや悲しみを思うと、言葉も出てこないですね。中村さんが銃撃されて現地で亡くなったことが確認された後、奥様と娘さんが現地に向けて空路旅立たれましたが、奥様と娘さんは辛いと思いますが、気丈に振舞われていたのが印象的でした。

 地元警察は二人の男を拘束して取り調べているという事ですが、まだ事件の背後関係などについて何も語られ地内という事ですので、事件の全容解明には時間がかかるとみられています。中村さんを銃撃した理由は一体何だったのか、背後にどんな関係があったのか、そういったことを解明してほしいなと思います。

 この事件に関して、地元の武装勢力タリバンは「事件とは一切関わりがない」という声明を出していますが、タリバンの一部の人間がやったのかもしれませんし、あるいはほかの反政府武装勢力が行ったのかもしれません。

 ただ、この事件でアフガニスタンの復興事業が停滞するのか、それとも継続的に行われるのか。私が思うのは、暴力では何も解決しない。暴力は新たな暴力を、憎しみは新たな憎しみを生むだけだと思います。誰かがこの暴力の連鎖を断ち切らないと一番傷つくのはそこで暮らす人たちだと思います。