sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

栗原心愛さん虐待事件・暴行否認

 千葉県野田市で2019年1月、小学4年生だった栗原心愛さん(当時10歳)が虐待されて死亡した事件で、傷害致死罪などの罪に問われた父親の勇一郎被告(42)は21日、千葉地裁(前田巌裁判長)の裁判員裁判の初公判で、起訴内容を一部否認しました。傷害致死罪について「罪は争わない」としながらも。「飢餓状態やストレスを与えて衰弱させてもかまわないと思ったことは一度もない。冷水も浴びせ続けていない」などと述べて具体的な暴力行為のほとんどを否認しました。

 勇一郎被告は起訴内容の認否を答える前に「事件直後から、躾の範囲を超えたことだと深く後悔してきた。ミーちゃん、本当にごめんなさい」と謝罪しました。

 被告は心愛さんに対する傷害致死、障害、暴行、強要(2件)の五つの罪のほか、心愛さんの母親のなぎさ被告(33)-傷害ほう助罪で懲役2年6か月、保護観察付執行猶予5年の有罪判決が確定‐への暴行罪に問われています。

 このうち2件の強要罪については認めましたが、心愛さんへの暴行罪は否認。他の罪についても「床に打ち付けて顔や胸を圧迫する暴行は加えていない。骨折は知らない」(傷害罪の認否)などと述べて暴力行為の大半を認めませんでした。

 検察側は冒頭陳述で、被告が心愛さんの母親のなぎさ被告と離婚して長女である心愛さんと8年ほど離れて暮らした後、復縁して次女が生まれた経緯を説明しました。「被告は次女に愛情を注ぐ一方、離れて成長した心愛さんを疎ましく感じていた。頑固で自己主張が強く、気に入らないことがあると心愛さんを繰り返し暴行した」と指摘。「日常的、継続的に心愛さんを虐待したことが死につながった」と述べました。

 弁護側は被告と同様心愛さんへの暴行は無罪と主張。傷害致死などほかの罪については「罪は争わない」としつつ一部の行為を否定し、「心愛さんが暴れるので取り押さえようとした」「母親が長女や次女を蹴ったため馬乗りになった」などと理由があると強調しました。

 心愛さんが学校のアンケートに勇一郎被告の暴力を打ち明けて県柏児童相談所に一時保護された当時の被告の心境についても言及し「身に覚えのない事で児相に不信感を覚え、家族を守らないと、と強い決意を抱いた」と述べました。

 起訴状によりますと、19年1月22~24日、心愛さんに食事を与えず長時間立たせて充分な睡眠をとらせず、この間に背中に座り、両足を掴んで体をそらせ、顔に冷水を浴びせて飢餓状態や強いストレス状態にさせて、24日夜に死亡させたなどとしています。公判は3月9日の結審まで10回審理が行われ、心愛さんの母親や祖母らの証人尋問が予定されて、同4~6日には被告人質問が行われます。同19日に判決が言い渡されます。

 

  裁判長から起訴内容の認否を求められると「ひとつ申し上げてもいいですか」と告げて、用意した手元の手紙を読み上げました「娘にしたことは決して許されることではない」と謝罪の言葉を口にしました。

 その後、傷害致死罪の認否では準備していた内容を淡々と読み上げ、具体的な暴力行為を一つ一つ否定していきました。「罪については争いません」としつつ、日常的な虐待を指摘した検察側と対立する形となりました。

 「お父さんにぼう力を受けています」と心愛さんが学校のいじめアンケートで打ち明けて、県柏児童相談所に一時保護されるきっかけとなった2017年11月の暴行罪についても、被告は『暴行を加えたものではありません」と否認しました。

 心愛さんの母親への暴行罪も一部の行為を否定。弁護側は「母親に精神的な問題があり、心愛さんや次女を蹴るなどしていた。被告は制止しようとして馬乗りになった」と母親の虐待を止める行為だったと反論しました。検察側の冒頭陳述が始まると顔を紅潮させて、暴行の状況を聞きながら白いタオルで目元や鼻を拭っていたそうです。

 午後から始まった証拠調べで、検察側は、被告の携帯電話から見つかった17年11月に撮影された心愛さんが自宅の脱衣所で大声で泣き叫ぶ動画を再生しました。

 心愛さんが「うわあああ」と張り裂けんばかりに号泣する動画が5秒ほど裁判員らの手元に置かれたモニターに映し出されると、顔をゆがめた裁判員に裁判長が気付いて休廷を指示。その後、別の裁判員に代わり20分後に審理が再開されました。

 検察側は自宅から見つかった心愛さんが「反省の手紙」と手書きした紙も読み上げられました「今日は申し訳ありませんでした。これからはお手伝いいたします。申し訳ありませんでした」。被告は表情を変えずに聞いていたそうです。

 

 起訴内容と被告の認否は

 

心愛さんに対して

暴行罪 2017年11月ごろ、頭を手で殴るなどした➡暴行を加えたものではない

 

強要罪 2018年7月30日朝、不適切な行為をさせて携帯電話で撮影➡間違いない(弁護人・心愛さん自ら不適切な行為をした)

 

傷害罪 18年12月30日~19年1月3日ごろ、両腕を掴んで引きずり、引っ張り上げた後に両腕を話して床に打ち付け、顔や峡部を圧迫するなどして全治1か月の顔面打撲や骨折を負わせた➡両腕を掴み引きずり、引っ張り上げたことは認めるが、床に打ち付けて顔や胸部を圧迫する行為は加えていない。一か月の打撲、骨折は知らない(弁護人・暴行罪に当たると主張)

 

強要罪 19年1月5日ごろ、「大晦日に戻せ」などと言い、脱衣所で立たせ続けた➡間違いない(弁護人・心愛さんの反省を促すものだった)

 

傷害致死罪 19年1月22日夜から24日夜頃、飢餓状態や強いストレスを与えて衰弱させることも構わないと考えて、食事を与えず長時間立たせて十分な睡眠をとらせず、浴室で数回冷水を数浴びせ、背中に座り両足を掴んで体をそらせ、顔に冷水を浴びせ、飢餓状態や強いストレス状態になったことによるショック、致死性不整脈、溺死のいずれかで24日夜に死亡させた➡飢餓状態やストレスを与えることで衰弱させることも構わないと思ったことは一度もない。妻に指示して食事を与えなかった事は一度もない。長時間立たせて充分な睡眠をとらせず、冷水を数回浴びせ、背中に座り体をそらせ、顔に冷水を浴びせ続ける暴行はしていない。その他のことは認める。罪は争わない

 

なぎさ被告に対して

暴行罪 19年1月1日ごろ、胸ぐらをつかんで顔を平手で殴り、馬乗りになって太腿を蹴るなどした➡顔を平手で殴り、胸に尻を密着させて馬乗りになったことは認めるが、胸ぐらを掴む、引き倒す、足で蹴るなどの暴行はしていない。罪は争わない

 

この勇一郎被告の主張を誰が信用するのか…。心愛さんの身体に残された傷跡や検視結果、なぎさ被告の証言などから勇一郎被告が虐待を加えていた・妻であるなぎさ被告に対してDVを加えていたことはほぼ疑いようのない、そして間違いのない事実だろうと思います。それでも自分の犯した罪を認めようとしないのは、それだけ自分が犯してしまったことの重大性を理解していないのか、それとも自分は悪い事はしていないという思いがあるのか…。私にはこの被告の主張も、弁護人が言っていることもまるっきり嘘で塗り固められた詭弁にしか聞こえないんですが。

 虐待をしていないというのであれば、なぜ心愛さんが学校のいじめアンケートの中で「お父さんにぼう力を受けています。先生なんとかなりませんか」という回答を書いたのでしょうか。心愛さんが嘘を書いたとでも言うんでしょうか。取り調べの中で、学校関係者に対して、心愛さんが書いたアンケートの調査票を見せるように恫喝までしてコピーをとらせて持ってこさせ、心愛さんに無理やり「間違いでした」とまで言わせたわけでしょ?そして児相にも押しかけて脅迫まがいなことをしておいて、何が「家族を守るためだった」かって思いますね。

 裁判所には、心愛さんが味わった苦しみや恐怖に見合った罪を課して欲しいですね。そうでないと、亡くなった心愛さんの霊が浮かばれません。まぁ、こいつには、船戸結愛ちゃんの事件と同じように、反省することはないでしょうし、更生するのもないでしょうね。私は二人の子供の父親として、厳しい刑罰を望みます。