sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

グレタ・トゥーンべリさん怒りの訴え

 昨日おこなわれた国連の気候行動サミットで、深刻さを増す気候変動対策の機運を高めるため、若者代表として招かれたスウェーデン代表の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(16)が、ホールを埋めた各国の首脳や閣僚に厳しい言葉を浴びせ続けました。グレタさんは、気候変動を加速させた大人たちとの世代間の不公平をただすための「学校ストライキ」昨年の夏から続けています。訪米にはCO₂ をたくさん排出する航空機を使わず、ヨットで2週間かけて大西洋を横断しました。その行動は同世代の若者たちの共感を集め、今月20日の抗議行動には400万人以上が参加しました。

 グレタさんが求めるのは、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」が掲げる目標を達成するため、世界中の国が根本的な政策転換を進めることです。産業革命前からの地球の平均気温の上昇幅を1.5度に抑える協定の努力目標を達成するには、各国が掲げる温室効果ガスの削減目標を積み重ねても到底及ばないことが分かっているためです。

 グレタさんの訴えはサミットに出席する首脳らに突き刺さったみたいですね。物理学の博士号を持つドイツのメルケル首相は、演説で「気候変動と地球温暖化は人間によって引き起こされていることは疑いようがない」と述べ、国際社会の取り組みを加速させる意思を示しました。

 

 新聞に掲載されたトゥーンベリさんの演説は次の通りです。

つたえたいのは、私たちはあなたたちをこれからも見ているという事です。あなたたちは、若者の希望を求めてきているとよく言います。よくもそんなことが言えますね。あなたたちは、空虚な言葉で私の夢と子供時代を奪ったのです。人々は困窮し、死に瀕している。すべての生態系が崩壊し始め、私たちは大規模な絶滅を前にしています。それなのにあなたたちは、お金と永続的な経済成長という「おとぎ話」ばかりを語ってきました

 この10年間に温室効果ガスの排出量を半分に削減するという一般的な考え方では、気温の上昇を1.5度以下に抑えられる可能性は半分。最も楽観的な試算でも67%です。しかし、それを実現するには2018年1月にさかのぼっても残り420ギガトンの二酸化炭素しか放出できません。今なら残り350ギガトン未満です。なのにあなた対は、普段と同じようにやっていれば解決できるだとか、きっと技術が解決してくれるだとか、よくそんなふりができますね。今と同じ放出レベルを続けるなら、あと8年半も立たないうちに越えてしまいます。これらの数字に沿った解決策や計画は示されていません。若者はあなたたちの裏切りに気づき始めています。裏切ることを選ぶなら、絶対に許さない。

 

この演説、私もテレビニュースで観ましたが、かなりきつい言葉で自国第一主義を掲げ、経済最優先だと言わんばかりの各国首脳を痛烈に批判してましたね。なぜ各国首脳が温暖化対策に本腰で力を入れないのか。それは自国の経済が最優先だからだろうと思います。環境対策には多額の費用がかかるうえに、経済的な影響も大きいからです。しかし、環境対策を行わない企業の物は全く今では見向きもされなくなってきていますし、本腰で環境対策を行わない国は国際社会からは孤立する運命にあると思います。トゥーンベリさんのような若い世代の人たちや、これから生まれて来る子供たちに、安心して住める地球をバトンタッチするためにも、私たち一人一人が、温室効果ガスの排出を抑える方法を考えていくべきではないかと思います。私達の責任で地球の生態系が危機的状況に陥ってしまったら、将来の子供たちに申し訳が立たないような気がします。トゥーンベリさんの怒りの訴えが各国首脳に届くこと・届いたことを祈りたいですね。