74回目の広島原爆の日

　今日は世界で初めて、戦争で核兵器が投下された日。1945年8月6日午前8時15分、一発の原爆が広島市の今の原爆ドームの上空で炸裂し、一瞬にして何十万人もの命が焼き払われ、生き残った人々には原爆症という後遺症を与え、今も多くの人が苦しんでいます。74年たってもいまだに言えることのない原爆の惨禍。原爆を直接体験された方々は高齢となり、その当時の惨劇を知る人は少なくなってきていますが、私は改めて核兵器を持つ国の国家元首に「そんなに核兵器を持ちたいのであれば、まずは広島と長崎で起こった悲劇を被爆者の方々から直接話を聞いて、原爆資料館を見て、それをどう思ったか考えてからにしてほしい」ということを伝えたいです。私が核兵器を持つ国の国家元首ならば、広島・長崎で起きた悲劇を目の当たりにしたら、とてもじゃないですけど、核兵器に頼った政策なんてとれません。

　また、世界で唯一の被爆国でありながら、核兵器禁止条約の批准をしない日本政府に対しても、日本は核の恐ろしさを身をもって経験しているからこそ、条約を批准すべきなのに、なぜアメリカの顔色ばかりを窺わなくてはならないのか、強い憤りを覚えます。核兵器と人類は共存できないということは広島・長崎で起きた悲劇を見れば明らかです。いい加減、人類は核兵器を手放す方向に向かうべきです。あんなもの、絶対悪でしかありません。