広島への原爆投下から75年

 1945年8月6日午前8時15分、人類史上初めて、原子爆弾が広島に投下されました。人類が初めて経験する核兵器による攻撃。十数万人もの人々をその場で瞬殺し、生き残った人々にもこの世のものとは思えないような地獄を見せて、一瞬にして広島の街は壊滅しました。あの悪夢のような原爆投下から75年を経て、人類はさらに威力の強い水爆を開発し、度々核実験を繰り返してきました。そして、広島・長崎の被爆者の方々が心から願う、核のない世界は一向に実現しないまま今に至っています。

 今から3年前に核兵器禁止条約が国連で採択されましたが、条約の発効に必要な50か国には届いておらず、いまだに条約の発効の見通しは立っていません。日本は世界で唯一の被爆国であり、核兵器禁止に向けた世界的なリーダーシップを発揮しなければいけない立場にあるのに、アメリカの核の傘にいるのがそんなに心地いいのか、条約を批准する動きは見せていません。自国の安全を守るためにアメリカの言いなりになっていて、それでいて日本の総理大臣は「世界平和を希求する」と言っていますが、言ってることとやっていることが思いっきり矛盾しています。本当に世界平和を希求するというのであれば、アメリカの核の傘を抜け出して、今すぐにでも条約を批准するべきです。それが広島・長崎で原爆に倒れた多くの御霊に対する鎮魂であり、被爆者の願いであると同時に、私たちの願いでもあります。

 それと、これまでも繰り返し述べてきましたが、いまだに世界のあちこちで核兵器を持とうとする動きがみられますが、そんなに核開発を推し進めたいのであれば、その前にその国家元首は、広島・長崎に一度足を踏み入れて、広島・長崎で何が起こったのか、どんな結果をもたらしたのかを自分の目でつぶさに見て、それからじっくり考えてみろって思います。核兵器が人類に対して使われるのは、長崎を最後にしなければいけない。私はそう思います。

 ただ、軍縮に向けた希望が全くないわけでもなく、アメリカの若い世代にの中には、戦争を終わらせるために原爆を使用する必要はなかったという考えを持つ人が多いという事です。今の若い世代の人たちがいつしか国のリーダーとなって、核兵器廃絶に向けた取り組みを進めてくれることに期待したいと思います。その前に今の腐りきった頭の古い政治家を追い出す方が先かもしれませんが。