sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

いじめ報告書、加害者に無断で提供

 いじめを受け、2014年に自殺を図った熊本市立中3年生の調査報告書を、学校側が被害生徒の了解を得ないまま、加害者側に渡していたことが分かりました。被害生徒は無事でしたが自殺未遂後も投稿できない状態が続き、報告書の内容にも納得していなかったということです。識者は「被害者をさらに傷つける不味い対応だ」と指摘しています。

被害生徒は中2の2学期から休みがちになり、中3だった14年7月、繰り返しいじめを受けたという訴えと、「毎日生きているのがとても辛かった」と記した遺書を残して自殺を図りました。

学校はいじめ防止対策推進法上の「重大事態」に当たるとして、校長やスクールカウンセラーらで作る調査委員会を設置し、2カ月後に作成された報告書は無料通信アプリ「LINE]でのやり取りなど3件をいじめと認定。いじめた側として同級生3人を挙げましたが、「悪意があった可能性は低く、その後の継続性は認められない」などと結論付けていました。

これに対して、報告書を受け取った被害生徒側は「ほかにも悪口や暴力など継続的ないじめがあったのに調査が不十分」などと訴えて抗議。しかし翌月には、当時の校長がいじめた側の求めに応じて、生徒3人の保護者に無断で報告書を渡していたということです。

今年に入り、報告書が渡っていたことを知った被害生徒の保護者は「『大したいじめじゃない』という偏った内容が独り歩きしてしまう恐れがある」と反発。市教委は9月「配慮が不足していた」などと謝罪しましたが、保護者はより詳しい経緯の説明を求めています。

市教委総合支援課の橋爪富二雄課長は「被害生徒の了解を得たうえで、提供する場合も情報公開条例に基づき生徒の身体的特徴などの起債にマスキングなどすべきだった。申し訳ない」と話しています。

いじめ問題に詳しい小林剛武庫川女子大名誉教授(臨床心理学)は「学校はまず被害者を中心にとらえ、問題解決のためにそのやり方がいいのかどうか、被害者とよく相談して進めるべきだ」と話しています。

加害者の側が、何の目的で調査報告書を要求したのかわかりませんが、被害者の生徒や保護者に無断で行ったというのは、ありえない話ですね。普通、このような話があった場合、被害者の側にきちんと説明して、了承を得たうえで、加害者の側に渡すべきでしょう。校長の考えが甘いですね。
 それに、事実よりも少ない件数しか認めていないというのは、学校がいじめ問題を矮小化しようとしていたのではないかと思います。大したいじめではなかったということにすれば、学校のイメージダウンも多少は和らぎますからね。
 ハッキリ言って、この配慮のなさは、いじめを軽く考えているとしか思えないんですが。悪意があった可能性が低く、その後の継続性は認められないのであれば、なぜこの生徒が自殺未遂を図ったんでしょうか。悪意があったから自殺未遂を起こしたんでしょう?継続性があったから自殺未遂を起こしたんでしょう?もっと真摯に被害生徒の声に耳を傾けてもらいたいですね。