sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

擁護施設職員2割が児童から暴力被害

 保護者からの虐待や家庭の事情を理由に18歳未満の子どもが親元を離れて暮らす児童養護施設で、職員の22,8%が子どもからの暴力が理由で心身に支障のあったことが神戸学院大学総合リハビリテーション学部の岡田強志実習助手の調査で明らかになりました。児童養護施設の子どもから職員への暴力に着目した全国的な調査は珍しく、その傾向が明らかになるのは初めてと見られます。

 調査は独立行政法人日本学術振興会の研究費助成事業で、全国の児童養護施設600箇所を対象に2014年9~12月に実施したそうです。施設庁▽勤続5年以上の職員▽3年未満の職員に分け、1施設あたり職員5人・合計3000人を対象にアンケートを行なったそうです。回答率は施設長が33,1%・5年以上の職員が29.8%・3年未満の職員が26.8%だったそうです。

結果、在職中に子どもからの暴力で負傷したり、精神的にダメージを受けたりした人が、回答者878人のうち200人(22.8%)にのぼったそうです。

また、施設長と5年以上の職員に、13年4月~14年3月の1年間に子どもから暴力を受けた経験を問うたところ、17.2%があると回答。48.3%が『自分以外の職員への暴力を目撃した』と答えたそうです。更に14年4月~7月の4ヶ月間では3年未満を含む職員のうち、12.3%子どもからの暴力を経験していたそうです。

心身への影響を聞いた記述式の設問には、打撲や痣・引っかき傷などの怪我画と言う回答が多かったそうですが、中には肋骨骨折や鼻骨骨折などの重傷のケースもあったそうです。また不眠やうつ・過食や拒食などの症状を訴えた人も45人いたそうです。
 2009年施行の改正児童福祉法では、職員らによる子どもへの虐待防止と明記されています。逆謡を見つけた場合は、児童相談所などへの通報が義務付けられ、都道府県が毎年公表しています。厚労省によると、児童養護施設職員や里親による虐待が疑われる届出件数は13年度に全国で288件で、このうち87件が虐待と認められたそうです。岡田助手は『子どもが暴力をふるう背景には虐待を受けた経験など、様々な要因がある。草した子どもへのケアと同時に職員を暴力から守り、安心して働けるようにする施策も必要だ』と話しています。

子どもが暴力をふるう背景にはやっぱり親から受けた虐待も大きく影響を及ぼしているようですね。虐待による負の連鎖。この問題を断ち切るためには何が必要なのか・・・。もちろん、子供が虐待を受けたからと言って暴力を振るっていい訳ではありません。その根本にある問題を断ち切らないと暴力の連鎖はいつまでたっても断ち切れないのではないかと思います。まずは子どもに対して虐待を行なっている親や施設職員に対しての詳しい調査も必要でしょうし、警察などとの連携も必要になってくると思います。このような悪循環を断ち切るためにも、私達一人ひとりが、自分には関係のないこととして済ませるのではなく、どうしたらあらゆるところで暴力がなくなって行くのか、考える必要があるのではないか。そう思う私です。私の息子も元嫁から、言葉による罵声や罵倒・ネグレクトなどの虐待を受けてきましたが、幸い元嫁と離れて暮らすようになってから、見違えるように表情も明るく、豊になってきました。悲しい暴力虐待の連鎖がなくなるように願うばかりです。