sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

ノーベル平和賞にマララさんとカイラシュ・サティヤルティさん

 昨日発表されたノーベル平和賞。今年のノーベル平和賞イスラム武装勢力タリバンに銃撃されながらも、女性や子供に教育機会を与える必要性を訴えているマララ・ユスフザイさんと、インドで貧しい子供や若者に教育機会を作る活動をしているカイラシュ・サティヤルティさんの二人に決まりました。
 
 ノーベル賞委員会のヤーグラン委員長は、受賞について、世界の貧しい国では人口の60%が25歳以下の若者である点を指摘し、「子供や若者の権利が尊重されることは、世界の平和と発展のための前提条件だ。特に紛争に苦しむ地域では、子供たちの権利を侵害することで暴力が世代から世代に継続されている」と述べました。
 
 委員長はまた、2人の同時受賞について「ヒンズー教徒とイスラム教徒、インド人とパキスタン人が共に教育のために過激主義と戦っている点を重視した」と説明しました。
 
 マララさんはパキスタン北西部でイスラム教徒として誕生。11歳のころからBBC放送のホームページでブログを書き始め、タリバン勢力による女子高破壊活動などを批判しました。12年10月学校帰りにタリバンの襲撃を受けて意識不明の重態に。タリバンは襲撃理由を「欧米文化を推進した」などと主張しました。
 襲撃後イギリスに運ばれて奇跡的に意識を回復。13年3月からはバーミンガムの高校に通っています。
 
マララさんは回復後も女性や子供の教育機会の重要性を訴え、13年4月には寄付金を基に「マララ基金」を設立。ナイジェリアの女子高生拉致事件やシリア難民の教育援助などに充てています。国連は7月12日(彼女の誕生日)を「マララ・デー」と命名。国連本部で演説したマララさんは「タリバンは教育や女性の力を恐れている。銃弾で我々を黙らせることは出来ない」と訴えました。
 
 サティヤルティさんが主催する非営利組織「子供を救え運動(BBA)」によると、約30年の活動で劣悪な労働環境の工場や売春宿から救い出した子供たちは8万人以上に上るそうです。サティヤルティさんは、インドで強制的に働かせられている子供たちは約6000万人と推定しています。しかし、児童の人身売買や強制労働に関る業者が罪に問われるのは数%だそうです。
 
サティヤルティさんは今年6月の地元紙のインタビューで、マララさんと同様、その活動に反対するものに襲われ、頭や足、背中を負傷したそうです。中には狙撃されたり、殴り殺されたりしたものもいるそうです。
 
二人のノーベル平和賞受賞の主な理由
①2人は子供や若者への抑圧に反対し、すべての子供が教育を受ける権利を求めて闘ってきた
②サティヤルティさんはガンジー(非暴力)の伝統を守り、子供からの金銭搾取に講義する活動を率いてきた
③マララさんは最も危険な状況下で、少女が教育を受ける権利のために何年も闘い、若者でも状況改善に貢献出来ることを示した。
ノーベル賞委員会はヒンズー教徒とイスラム教徒、インドとパキスタンが共に過激主義に反対し、共有を求める戦いに参加することが重要だと考えている。
 
としています。マララさんたちが訴えるすべての子供や助成に教育を受ける権利を認めてほしいという活動。こういう活動が必要な状況であることを私たちは常に頭の中に入れておかなければいけないのではないかと思います。私たち日本では、すべての子供に教育を受ける権利が認められていますし、児童の人身売買や15歳以下の子供の労働の禁止などといった権利が認められていますが、世界では、このような劣悪な環境の下での生活を余儀なくされている子供たちもたくさんいるんだと思うと、私たちは本当に恵まれた環境にあると思います。それなのに学校ではいじめがはびこったり、若い世代にまで深刻な影響を及ぼしている薬物に手を出したりするような事案が続出しています。今一度皆が等しく教育を受けられる環境にある私たちが如何に恵まれているか、考える必要があると思います。
 マララさんが国連での演説で有名な言葉を残しましたよね。
一人の教師・一冊の本・一本のペンが世界を変える」本当にそう思います。