sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

沖縄慰霊の日

 昨日は太平洋戦争で、沖縄県内で日本軍による組織的な戦闘が終わった日とされている、沖縄慰霊の日でした。太平洋戦争で唯一地上戦が行われた沖縄では、20万人もの戦死者を出す悲惨な戦闘が行われ、今もその傷跡は数多く残されています。
 沖縄県糸満市平和祈念公園では、沖縄全戦没者追悼式典がひらかれ、阿部首相も挨拶をし、沖縄で失われた20万人もの尊い命、痛ましい犠牲、筆舌につくし難い苦難の歴史を経て、今の平和と安全と自由と繁栄を享受していることを改めてかみしめる日であります。沖縄の人々に刻まれた心の傷はあまりにも深く、後の世に生を受けた者が、その痛みを分かち合えると思うことは不遜でありましょう。しかし、より深く理解し、常に思いを致す。そうあり続けなければなりません。
 このように述べています。しかし、阿部首相が、昨日の平和式典で述べたことと、政府が成立を目指している集団的自衛権の行使容認は、相容れないものではないかと思います。沖縄戦では、雨のように銃弾が飛び交う中、必死で逃げさまよった人々。ひめゆり記念館では、なくなった女学生や引率の先生方がどのようにして命を落としたかが克明に記録されています。そういった人を前に、政府が推し進めようとしている積極的平和主義という名の下の集団的自衛権の行使容認。それを戦争で犠牲になった人を前にして言えますか?もし日本が戦争をできる国にして、実際に戦争をしに行くのはあなた方ではなく、未来のある若者ですよね。実際、太平洋戦争では多くの若者が戦地に赴き、二度と日本の土を踏むことなく散っていった人もたくさんいます。そのようなことを繰り返すことも出来るようなことを目指しておきながら、偉そうなことを言うなと思う私です
 憲法解釈をどんどん進めていけば、日本を守るためなら、先制攻撃もありうる。そういうことにも繋がるんじゃないか?私はそう思いますが。
 そして、この最近起こったイラク戦争やアフガン戦争など武力行使を伴う戦争で、物事が解決したかというと、かえって事態を複雑化・深刻化させて解決を遠ざけているだけという現実があります。戦争で物事は片付かないというのは歴史を振り返ってみても明らかです。戦争は憎しみが憎しみを生むだけです。日本は憲法9条で戦争は永久にしないとうたっているんですから、これからもそれを守っていく。これが本当の積極的平和主義なのではないでしょうか。
 私は沖縄を訪れたとき平和の礎も訪れたんですが、そこには沖縄戦で犠牲になったおびただしいとも思えるくらいのたくさんの方の犠牲者の名前が記されていました。その礎を前にして改めて平和を守っていきたい。そう思った私です。