sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

松本サリン事件から20年

 1994年6月27日、長野県松本市で起こった松本サリン事件。裁判の妨害を狙ったオウム真理教の信者が猛毒の神経ガスサリンを噴霧して、多数の死傷者を出す大惨事となった事件ですが、あの事件からもう20年がたつのかという感じがします。私はその前のゴールデンウィーク松本市で宿泊しており、事件が私が滞在中に起こっていれば、私も巻き込まれた可能性があると思うと、人事とは思えませんでした。
 そして20年がたった今、カルト集団とも言われる新興宗教は姿形を変えて、あらゆる手段を用いて、新たな信者獲得に乗り出しているようです。
 今日の新聞によると、社会との軋轢を抱えた宗教団体や関連組織が、素性を隠したり、あいまいにあいたりしたまま若者の勧誘を続けているそうで、松本サリン事件から20年を迎える今、記憶が風化していく中、教育関係者は試行錯誤を繰り返しているとあります。
 都内の女性(21)は高校時代に、駅で大学生から「バレーボール好き?一緒にやらない?」と声をかけられたそうです。有名大学と、高校生のサークルだということで、スポーツをするうちに礼拝に誘われるようになったそうです。
 偽装勧誘が問題視される団体だったそうです。「先輩や仲間がいて、色んな事が学べそうだったから、カルトであることは気にならなかった」。やがて中高生を勧誘するように言われ、実行したそうです。今、振り返って「家庭や学校の居心地が悪く、友達関係に違和感がある人は仲間が欲しくなる。社会が変わらないと入信は減らない」と話しているそうです。
 2009年に発足し、およそ170校が参加する「全国カルト対策大学ネットワーク」によると、勧誘のターゲットは近年、中高生にまで広がっているようです。恵泉女学園大学の川島賢二学長は「国立大や有名私立大学のカルト対策が進み、宗教色のないサークルを装って中堅私大や高校生を勧誘する例が増えている。3ヶ月以内の離脱が大切」と話しています。
  事件を起こしたオウム真理教からは「アレフ」と「光の輪」が派生しましたが、公安調査庁によると、大学構内でウォーキングサークルなどを装った勧誘活動も行い、1997年に1000人ほどだった国内信徒数は昨年は1650人に増えているそうです。
 國學院大學井上順孝教授らが一昨年、30大学の4000人に行った意識調査では、オウム真理教地下鉄サリン事件を起こしたことは89%が知っていましたが、アレフは41%・光の輪は30%しか知らなかったそうです。
 霊感商法とのかかわりが社会問題化した統一教会。幹部は「大学生は教会内であれ、社会の中であれ、将来のリーダーになっていく、大事な存在」と勧誘の意義をこう話しています。
 統一教会と連携する学生組織「原理研究会」を統括するワールドカープ・ジャパンによると、原理研究会は28大学4地域を拠点に活動中。ブログに「地域や社会に貢献できるリーダーになる」「人材育成サークル」と記しているところもあるそうです。
 
そして身近な人や自分の子供などに次のような様子の変化があった場合は要注意だそうです
①決まった曜日の帰宅が遅くなる
②部屋にこもる時間が増えた
③知らない友達、特に年上のこの名前が出てくる
④テレビのお笑い番組を見なくなるなど、急にまじめになった
⑤夕食を仲間と食べることが多くなり、泊まりがけの合宿に参加したいと言い出す
⑥部屋から何か唱えているような声が聞こえる
 
このようなことが見られるようになったら、カルト宗教に加わっていると見て間違いありません。そして、解決しようとして説得しようとしても、一人ではなかなか説得できないということもあります。自分の子供がカルト宗教に関わっているんじゃないかという可能性がある場合は、被害者の会などを結成しているところも多いので、そちらのほうにまずは相談してみてください。そしたら、身近な相談に乗っているところを紹介してくれるところもあります。そして、自分ひとりで解決しようとせずに、こういう相談機関に行って相談をして、身近な家族や友人にも相談することが大切です。絶対一人では、カルト宗教から脱会させるのは無理です。多くの味方をつけて対抗しないととてもじゃないですけど叶いません。相手は騙しのプロですから。
 私の場合、統一教会被害者の会というところにアクセスして、一番近い福岡県北九州市の八幡にある教会を紹介してもらって、そこで相談に乗ってもらって、山口県内でも相談に乗ってもらえるところがあるということを教えてもらって、私の家族や元嫁の親戚にも同席してもらって、相談に乗ってもらいました。それくらいのことをしないと脱会させるのは難しいです。そして時間がたてば立つほど脱会は難しくなります。おかしいな。なんか変だなと思ったら迷わずに相談するようにしてくださいね。
 
せっかくの楽しい青春時代をカルト集団に奪われてしまうことのないように個人個人が気をつけるということも大切ですが、周りの人も何か変化があったらそれを見逃さないようにするというのも大切だと思います。みんなそれぞれが楽しい青春時代を過ごせるように祈ってます。私のような苦しみを若い人に味わって欲しくないです。