今日6月23日は、沖縄で太平洋戦争の組織的な戦闘が終わったとされる日で、沖縄慰霊の日として、
沖縄戦で犠牲になった人の慰霊式典が
沖縄県糸満市の
摩文仁の丘で行われています。
沖縄戦では、当時の
沖縄県民の1/4にあたる20万人の
尊い命が犠牲となり、日本軍・米軍双方合わせた被害の実態は、今でもわかっていないそうです。
私は
沖縄戦最後の激戦地となった
摩文仁の丘を2度訪れたことがあります。一度目は高校の修学旅行で、2度目は新婚旅行で訪れました。2回とも、
ひめゆり学徒隊員の方の戦争体験や、当時の暮らしの様子、大切な仲間が次々と命をおとしていく地獄のような光景を目の当たりにした体験などをうかがうことが出来ました。
ひめゆり学徒隊の方の話を聞きながら強く思ったのが、あの太平洋戦争は、いったい誰のための、何のための戦争だったのか?ということです。
満州事変に端を発した15年にも及ぶ長い戦争の時代、もっと早くに日本が降伏していれば、
東京大空襲など、日本各地を襲った空襲で多くの人がなくなることも、広島・長崎に原爆が落とされることもなかったはずです。そして沖縄で血みどろの、泥沼のような地上戦が行われることもなかったはずです。
私たち日本人は
パールハーバーを攻撃し、太平洋戦争が始まった12月8日・
東京大空襲が起きた3月10日・
沖縄戦が
終結した6月23日・広島に原爆が落とされた8月6日・長崎に原爆が落とされた8月9日・
第二次世界大戦が終わった8月15日を絶対に忘れてはいけないと思います。そして、日本軍が行った、数々の非道な行いも。過去に起こった歴史から学べる教訓は今の時代にも生かせるはずです。戦後72年が経過し、戦争体験をされた方々が高齢化して、戦争そのものを知らない世代が大多数を占めるようになった今こそ、戦争を体験された方々の声に耳を傾けるべきではないでしょうか。