sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

西鉄観光バスの悪質飲酒検知逃れ7人で68回

 西鉄観光バスの運転手が飲酒見地を不正に逃れていた問題で、同社は社内調査の結果この運転手(49歳)を含む運転手7人が最近一年間で68回、飲酒検知で不正をしていたと発表しました。このうち20回は小中学校・高校の修学旅行だったそうです。
 同社では運転前日の飲酒を禁止していますが、7人は宿泊先で酒を飲み、翌朝の検知を不正にすえり抜けたあと、約180~200キロ運転していたそうです。酒が残った状態で運転した可能性もあるそうで、記者会見した安田堅太郎社長は謝罪し、運転手を処分する方針を明らかにしました。国交省九州運輸局も同社への処分を検討しているそうです。
 同社は2008年から運転手が遠隔地で使える携帯型の飲酒検知器を採用。ストローから呼気を吹き込むと検知器と接続した携帯電話のカメラが自動的に運転手の写真を撮影し、呼気データと共に写真が会社に送られる仕組みになっていたそうです。同社が全運転手119人を対象に保存されている最近一年分の写真を調べたところ、吹き込み口のストローに別のチューブをさしていた運転手が他に6人確認されたそうです。いずれもチューブの先に取り付けた小型ポンプを手で押し、呼気の代わりに空気を送り込んでいたそうです。一人当たりの不正回数は最多で24回だったそうです。先月下旬に不正が発覚した運転手も他に8回不正をはたらいていたそうです。最初に一回は同僚に頼んで息を吹き込んでいたそうですが、新たにわかった8回はポンプを使っていたそうです。
 不正をはたらいた従業員は勤続14年から32年のベテラン。不正を始めた時期について「3・4年前から」と話しているようですね。
 
再発防止策として、ストローをステンレス製に変えるほか、運転手が息を吹き込む姿を支社側が動画で見られるタブレット端末を導入するとしています。
 
この問題に対して、修学旅行などでこのバス会社を採用していた高校は「もう、西鉄観光バスの利用は無理でしょう」と話をしているようです。新聞に掲載された西鉄バス観光バスの営業所の前にかがげられているSTOP!!飲酒運転・あなたのモラルで助かる命がありますという横断幕の意味を、プロのドライバーのバス運転手はどんなことを考えて乗務していたんでしょうか。観光バスといえば大勢の命を預かる乗り物です。不正をはたらいた運転手は、会社の従業員就業規則を守らなかったその重い代償を払うのは当然でしょう。しかし、かわいそうなのはまじめに一生懸命自分に与えられた仕事をこなしていたほかの従業員です。まじめに働いていたものまで迷惑を被るような行為は断じて糾弾されなければならないと思います。私は旅行先で鉄道以外の乗り物も、移動手段として利用することがありますが、このような運転手がいると思うと、怖くてバスには乗れないです。このバス会社は大勢の人の命を預かってハンドルを握っているという意識が従業員も会社も希薄だったんでしょうね。だから従業員が不正をはたらいてもチェック機能が働かないし、見逃してしまう。飲酒運転に対する認識が甘かったんでしょう。プロドライバーとして情けないとしか言いようがないです。
 西鉄グループといえば鉄道事業も手がける、九州では最大の民間公共交通機関です。ひょっとしたら鉄道の乗務員も同じようなことをやっているのか・・・と疑心暗鬼になるのは私だけでしょうか。