sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

あの脱線事故からもうすぐ8年

 2005年4月25日に発生した福知山線の脱線転覆事故からもうすぐ8年がたとうとしています。あの日私は有給で休みでした。息子と一緒に登校班のみんなと一緒に学校についていって次男を幼稚園に送って帰ってきて、テレビをつけてみたら臨時ニュースが流れて、後に現場のヘリの中継映像が入ってきて、その映像を見たときは目を疑いました。一両目はマンションの駐車場に突っ込んで姿がまったく見えず、2両目はマンションの壁の巻きつく様に激突して大破。3両目は進行方向とはまったく逆になるようにして脱線し、4両目は下り線に乗り上げるようにして脱線。5両目も脱線して、死者107人(運転士を含む)という未曾有の大惨事となりました。マンションの駐車場に突っ込んで先頭車両が激突したため、壊れた車からガソリンがもれて、引火する可能性があったため、救助用のカッターが使えず、救助活動は難航を極めました。そしてすべての乗客が社外に救出されたのは事故から3日たった4月28日でした。
 この事故直後、この列車の車掌は列車防護無線を発動するなどの二次衝突回避の措置を行っておらず、沿線住民が踏み切りの警報装置をおしたため、すぐ近くまで接近していた特急列車の運転士が列車防護無線を発動し、更なる衝突を防ぐことができたというのは有名な話です。もし沿線住民のとっさの判断がなかったらもっと大きな被害を出していたと思います。
 
この事故のあと、乗客のみならず、」救助に当たった沿線住民や数々の修羅場を見てきた救助のプロであるレスキュー隊員の中にも心的外傷後ストレス障害を引き起こしてしまった人がいるといいます。この事故が与えたショックは計り知れないくらい大きかったことを物語っているように思います。 
 
 この事故のあと歴代の社長が安全対策を怠ったとして刑事責任が問われましたが、裁判所の判断は遺族・被害者・被害者家族にとって到底納得できるものではありませんでした。そして、井出会長は今も遺族の前に姿を現さず、謝罪の言葉の一言も発していません。経営の責任者としてこの事故をどのように感じているのか、なぜこのような痛ましい大惨事が起こってしまったのか、それを井出会長の口からつぶさに話してほしいと思うのは私だけでしょうか。遺族や被害者の皆さんに対して申し訳ないという思いがあるなら、公の場に姿を現して、その事故当時の社風は一体どうだったのか、なぜあのような事故を引き起こしておきながら何の責任もとろうとしないのか、本人の口から正直に話してほしいです。私は鉄道大好き人間だからこそ、JR西日本の経営陣に対してあえて厳しい言葉を投げかけたいと思います。
 
そして、亡くなられた方の心からのご冥福と被害にあわれた方の一日も早い回復をお祈りしたいと思います。