sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

笹子トンネル天上板崩落事故から1週間

 先週の日曜日に発生した笹子トンネルの天上板崩落事故から一週間がたちました。車3台が下敷きになり、合わせて9人の方が亡くなるという大惨事となってしまいました。警察などの調べでは天上板とトンネル本体を固定するボルトの脱落が原因と見られてますが、その事故の遠因として指摘されているのが安全確認の方法です。中日本高速の発表ではハンマーで叩いて異常の有無を確認する打音検査は行われておらず、目視による確認だけだったそうです。しかし、つり金具の損傷事例は関門国道トンネルで2007年にあった天上板のつり金具の老朽化による損傷で大規模な改修工事が行われた経緯を把握していたと言い、それが全く生かされていなかったことになります。
 この笹子トンネルは高度成長時代に建設されたトンネルですが、ちょうどこれらの時代に建設されたインフラが老朽化が進行する時期に当っており、これらの施設の維持管理や更新をどのように進めていくのかが大きな問題になると思います。高度経済成長時代に建設された主な交通インフラを見てみると今現在も重要な輸送機能をになっているものばかりです。鉄道にしても高速道路にしても完成した時期に比べるとはるかに輸送量が増えているはずです。このような事故を引き起こさないようにするためにも交通インフラやライフライン管理関係者は早急に対策を講じていく必要があると思います。
 先日のニュースではJR東日本が笹子トンネルの事故を踏まえて、安全対策に巨額な金額を投資していくと言うことが報じられてましたが、鉄道事業者にしろ、高速道路管理会社にしろ、安全に対する投資は巨額に上っても惜しむことがあってはならないと思います