今日のお気に入りミュージックは、さだまさしさんが手がけて、山口百恵さんが歌って大ヒットした名曲、秋桜です。1977年に発売された曲で、当時18歳という若さで、嫁ぐ娘と母親のせつない心情が表現されていて、見事ですね。この曲は多くのアーティストによってカバーされていて、アーティストによって、また違った秋桜がイメージできるかもしれません。
私の好きな花、秋桜。爽やかな秋風に吹かれながら佇む姿は美しいなと思います。
薄紅のコスモスが秋の日の
何気ない陽溜りに揺れている
此頃涙脆くなった母が
庭先で一つ咳をする
縁側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ言葉繰り返す
独言みたいに小さな声で
こんな小春日和の穏やかな日は
あなたの優しさが沁みてくる
明日嫁ぐ私に苦労はしても
笑い話に時が変えるよ
心配いらないと笑った
あれこれと思い出をたどったら
いつの日も一人ではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでます
明日への荷づくりに手を借りて
しばらくは楽しげにいたけれど
突然涙こぼし元気でと
何度も何度も繰り返す母
ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穏やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください
今聴いてもいい曲ですねぇ。縁側という言葉に時代を感じさせますね。今の家では縁側というもの自体が珍しくなっているんじゃないでしょうか。
私の姉が嫁ぐときも、母はこの曲のような思いを抱いていたのでしょうか。自分が一生懸命育ててきた娘が、明日からは違う家庭を持って新しい生活を始める…。私も姉が結婚した時のことを懐かしく思い出しながら聴いています。いつもそばによると喧嘩したり、冗談云い合って笑い転げたり、ごく普通の姉弟でした。
これからしばらくの間、秋にちなんだ曲を紹介していこうと思います。