sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

監督・コーチの指示だった・日大アメフト選手が実名で記者会見

 昨日、危険タックルをした選手本人が記者会見を行い、内田前監督とコーチの指示だったと明言しました。
 
 宮川泰介選手(20)は「本件により、怪我をさせてしまった関西学院大学アメリカンフットボール部のQBの選手、およびそのご家族、関西学院大学アメリカンフットボール部とその関係者の皆様に対し、大きな被害と多大なるご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪しました。
 
 また、宮川選手は「コーチから伝えられた言葉は『潰せ』という言葉だったと思うんですが、先輩を通じて「どこでもいいから潰してこい」とは、秋の関西学院大学との試合の時にコーチが『秋に相手QBがけがをしていたら得だろう』という言葉もあり、怪我をさせる意味で言っているんだろうと、僕は意識してました」と語りました。

 危険タックルの指示があったことを会見で明らかにした宮川選手。反則行為を指示された経緯を説明しました。

 宮川選手は、「5月3日の実戦形式の練習で、プレーが悪かったということで、コーチから練習を外されました。このころは、監督・コーチから『やる気が足りない』『闘志が足りない』という指摘を受けるようになっていたので、このプレーをきっかけに外されたのだと思います。その後全体のハドルの中で監督から『宮川なんかやる気があるのかないのかわからないので、そういう奴は試合に出さない。辞めていい』井上コーチからは『お前が変わらない限り、練習にも試合にも出さない』と言われました」と語りました。

 そして宮川選手は「5月4日、練習前に監督から『日本代表に行っちゃだめだよ』と、当時選抜されていた、今年6月に中国で開催される第3回アメリカンフットボール大学世界選手権大会の日本代表を辞退するように言われました。監督に理由を確認することはとてもできず、『わかりました』と答えました』「5月5日、この日も実践練習を外されていました。練習後、井上コーチから『監督にお前をどうしたら試合に出せるか聞いたら、相手QBを1プレー目で潰せば出してやると言われたQBをつぶしに行くので、僕を使ってくださいと監督に言いに行け』と言われました」と語りました。

 潰せという表現の指示は確かにあったそうです。
 そしてこの『潰せ』の意味について、宮川選手は「井上コーチから『相手QBと知り合いなのか?感学徒の定期戦がなくなってもいいだろう。相手QBがけがをして秋の試合に出られなかったら得だろう。これは本当にやらなくてはいけないぞ』と念を押され、髪形を坊主にして来いと指示されました」「相手をつぶすくらいの強い気持ちでやって来いという意味ではなく、本当にやらなくてはいけないのだと思い、追い詰められて悩みました』などと語りました。

 そして試合当日には、やらなくては試合に出られない状況に追い込まれていたそうです。
 宮川選手は「監督からは『やらなきゃ意味がないよ』と言われました」と語りました。
 
 反則を繰り返し退場した直後には、涙が溢れてきたと宮川選手は語っています。
 その時の気持ちについて宮川選手は記者の「試合直後、涙を流されたということですが、つまり、その直後から、もう大変なことをしてしまったという思いがあったという事でしょうか?」とい問いに「直後からありました。監督・コーチからの指示・自分の判断できなかったという自分の弱さだと思っています」と語りました。

 後日、宮川選手は、相手選手に対して謝罪したいという考えを内田前監督に伝えたそうです。しかし、
 宮川選手は「相手方選手と家族に謝りに行きたいと申し入れたところ、監督からは『今はやめて欲しい』と言われました。父から、監督・コーチから選手に対して対戦校のQBにけがを負わせろと指示を出し、選手はそれに従っただけである旨の公表を求め、そのメモを先方に渡しましたが、公表できないと断られました」と語りました。

宮川選手は記者の「日頃から監督の指示を否定できない空気だった?」の問いに「そうです。基本的に、監督と直接お話しする機会はあまりない」「意見を言えるよ雲関係ではなかった」と話しました。

 内田前監督は頑なに指示の有無について明言を避け、辞任しました
 
 この会見の直前には、負傷した選手やその保護者らに謝罪をしていたそうですが、21日夜、怪我をした選手の父親・奥野康俊さんは「チームがしたことを監督が責任をとる、ただそれだけしか聞こえませんでした」「指示をしていたのかしていないのか、その一点を、それは後程お答えしますと。その点と、これから調査を出しますと。調査をするということは、どういうことなのかなと、ちょっと理解できなかったです」「家族で話し合った結果、被害届という形で、本日、家内と私と息子の3人で、受理をしていただきました」などと語りました。

 日大への不信感を募らせた父親は、大阪府警に傷害容疑で被害届を提出しました。
 その場では、真相究明を求めるとともに「対応によっては被害届を取り下げるか」という問いに日大の対応によって、それは息子と家族で相談して、関学サイドの方々とも情報共有して決めたいと思っている」とも語りました。

 宮川選手は今後について、「アメリカンフットボールを今後、僕が続けていく権利はないと思っていますし、この先アメリカンフットボールをやるつもりもありません。なので今のところ、何をしていくべきかもわからない状態です」「好きだったアメリカンフットボールが、あまり好きではなくなってしまった」とも話しています。

昨日行われた記者会見で、事の詳細が明らかになりましたが、これって、一般社会で言えばパワハラじゃないかと思います。選手の弱みにつけ込んで、無理な指示を出して、指示に従わなかったら試合には出場させないというのは、ハッキリ言って脅迫・恐喝ではないかと思います。
 内田前監督は、自分がやったことの重大さに気づいているのでしょうか。宮川選手のアメフト選手としての未来を奪い、関学QB選手には一生消えることのない心に傷を与え、多くの選手に多大な迷惑をかけたことをどう思っているのでしょうか。宮川選手が流した涙を一体どのような気持ちで眺めていたのでしょうか。何も感じなかったというのであれば、指導者として失格というよりも、人間として失格ですよね。
 それンしても、宮川選手はよく話してくれたと思います。当事者の選手が本当のことを話さなければ、この事件の真相はうやむやにされていたかもしれません。
 被害を受けた選手の家族が警察に被害届を出したということで、刑事事件にまで発展しましたが、今後は警察の手でどのような捜査が行われるのか、注視したいと思います。