核兵器禁止・交渉入り採択・日本は反対

 核兵器を法的に禁止する「核兵器禁止条約」の交渉開始を明記した決議案が27日、軍縮を扱う国連総会第一委員会で賛成多数で採択されて、来年3月から禁止条約の交渉が開始されることになりました。核保有国は強く反対しており、核保有国抜きで交渉が進む見通しだということです。
 決議はメキシコやオーストラリアなどが主導。法的規制を設ける条約の交渉を、2017年3月と、6~7月に分けてニューヨークで開催すると明記しました。
 採決は123か国が賛成しましたが、一定の核抑止力が必要だとするアメリカ・イギリス・フランス・ロシアやアメリカの核の傘に守られている日本など38か国が反対し、中国など16か国が棄権しました。
 来年3月にもニューヨークで開かれる会議は、国連総会の手続きに準拠して開かれることになっています。国連総会が行う決議などは、投票国の過半数の賛成で採択できるため、各補油国の参加がなくても条約の採択は可能だそうです。
 日本はこうした点を問題視し、「核保有国も含めた国際社会の水による意思決定」(佐野利男軍縮大使)を重視した決議した決議にするよう求めていましたが、決議は反映されず、反対に回りました。
 被爆国として核廃絶を訴えながら決議に反対した日本に対して批判の声も上がったそうです。民間団体「核兵器廃絶国際キャンペーン」のフィン事務局長は採決後、「被爆者を失望させることだ」と語りました。
 一方、日本が提出した核軍縮決議案は27日、昨年は棄権に回ったアメリカも含む167か国が賛成し、23年連続で採択されました。

核廃絶を訴えながら、アメリカの核の傘に守られている日本は核兵器禁止交渉の採択に反対…。私はアメリカの核の傘に守られているからと言って、採択に反対するのではなく、世界で唯一の被爆国として、明確に交渉入りに賛成してもらいたかったです。この採択を被爆者の皆さんはどのような思いで聞いたのでしょうか。被爆者の方々の願いはただ一つ、世界から核兵器を廃絶すること、核実験をなくすことではないかと思います。なぜ被爆者の方々の心からの叫びが核兵器保有国には届かないのでしょうか。
 核兵器保有国は自分らが核武装しているから、相手も攻めてこれないという認識を持っているのかもしれませんが、それは核保有国の身勝手極まりない思い込みなのではないでしょうか。
 この日本の決定は
明らかに被爆者の気持ちを踏みにじる決定ではないかと思います。世界で唯一の被爆国であるからこそ、世界の先頭に立って核兵器禁止の「核兵器禁止条約」に賛成すべきだったのではないかと思います。