sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

シリアへミサイル攻撃・トランプ大統領の思惑は…

 金曜日に飛び込んできた、アメリカのトランプ大統領のシリアへのミサイル攻撃のニュース。トランプ大統領は、シリアへのミサイル攻撃を行ったその理由として、シリアのアサド大統領が、シリア北部の反体制派が支配するイドリブ県への空爆で、化学兵器(サリンなどの、猛毒の有機リン系神経ガスの可能性が濃厚)を使ったため、多くの一般市民や子供に被害が及んだことを挙げています。このアサド政権側が化学兵器を使って空爆したのかどうかは、まだ真偽が明らかにされていない中でのミサイル攻撃に対して、アサド政権側は否定し、アサド政権側を支援するロシアもアメリカに対して厳しい批判を述べています。
 アメリカのトランプ大統領としては、国連安保理決議がなされなくても、アメリカ単独での攻撃もありうるという姿勢を国内外に示したかったのではないかと思います。その裏にあるのが、核開発や、ICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発を推し進める北朝鮮に対する思惑もあるのではないかと思います。
 先に行われた米中首脳会談では、北朝鮮情勢をめぐって、アメリカと中国では、対応に温度差があることが露呈し、北朝鮮に対して、中国が圧力の強化に応じないのであれば、アメリカ単独でも先制攻撃の可能性があることを内外に示す必要性があったからではないかと思います。
 ただ、今回のシリアへの攻撃で一つだけ言えるのは、シリア国内ではアサド政権VS反体制派VSイスラム国の間で内戦が泥沼化しており、その混乱に拍車をかけてしまったのではないかということです。この混乱の中で犠牲になるのは何の力も持たない一般市民です。アサド政権も、政権の座にしがみつくのではなく、国民の声に耳を傾け、混乱が一日も早く収束に向かうように努力をすべきではないでしょうか。