sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

パワハラ問題、根が深いですね。

 昨日の新聞の生活面に掲載されていた特集記事、心が折れてという記事を読みました。この記事はパワハラにあった人のことを取材したものなんですが、改めて企業内や組織内で起こるパワハラの根の深さを物語っているように思えました。
 記事によると、都内の大手物流会社で働いていた女性(48歳)は、3年前の8月、上司から会社近くの喫茶店に呼び出されたそうです。「正義の味方ぶるな」。座るなり上司は女性に対してまくし立てたそうです。上司らが社有車を勝手に乗り回したとして、女性が車内のコンプライアンス委員会に直訴した直後だったそうです。
 このときを境に、職場の雰囲気が変わり、事務の仕事が回って来なくなり、誰からも話しかけられなくなったそうです。やがて出た社内調査の結果は「不正な支出はなかった」というものだったそうです。
 翌春になり、人事担当者に呼び出され、勤務態度について問いただされるようになったといいます。気分が悪く、トイレで休んだことがあったそうです。「4時間も席を外して何をしていたのか」パワハラだと会社に申し立てたそうですが、これも認めてもらえなかったそうです。この時点で限界だと感じたとこの女性は話しています。
 友達と話していても首の震えが止まらず、朝の着替えに1時間もかかるようになったそうで、夜も眠れない。その年の11月「病気手前の抑鬱状態」と診断されて、休職をしたそうです。
 自宅で3ヶ月静養すると回復し、主治医から「復職可能」という診断を貰い、復帰を願い出たんだそうですが、会社の産業医からは「判定不能」。主治医から必要な情報が得られていない、というのが理由だったそうです。
 現在は東京都労働委員会に復職の斡旋を申請し、会社側と協議中だそうです。
 
労災認定3年連続最多
 
心の病に苦しむ働き手が急増しているのが今の労働環境を取り巻く実態だそうです。うつ病など精神障害関連で労災を認められた人は12年度は475人と3年連続で最多を更新したそうです。
 患者の急増に対して、企業の側の対応は遅れているのが現実で、厚労省の12年の調査ではメンタルヘルスケアに取り組む企業の割合は、従業員5千人以上の企業の大手では99%に上るそうですが、30人未満の中小企業は3分の1に過ぎないそうです。従業員30人の外資系メーカーに勤める女性(39)は12年10月育児休業を経て職場に戻ったそうですが、子供の保育園への送り迎えのため、6時間の短時間勤務での復帰だったそうです。
 得意先の苦情などへの対応を命じられたそうです。「昼夜を問わず忙しく、時短勤務ではこなせない」と断ると、上司の男性から「自宅でやればいい」と突き放されたそうです。
 車内では孤立する一方で、やがて体調に異変が起きたそうです。吐き気・過呼吸が続き、全身の震えが止まらない。病院では適応障害と診断されたそうです。4ヶ月休職すると体調は回復、昨年10月復職に際して職場の雰囲気を改善するように要望したそうですが、会社側は「いじめはない」と繰り返すばかりで、車内に相談窓口も労働組合もなく、今年1月に退職されたそうです。
 「社内に相談できるところがあれば、こんなことにならなかった」
 大手企業の産業医をつめる浜口伝博さんは「一度心が折れてしまった人が、きちんと職場復帰できる体制を整えるのは、企業としての社会的責任だ」と話しています。
 
今の労働環境を取り巻く実態として、私もサラリーマンとして感じるのが、長時間残業の常態化・一人の従業員への過重な仕事の負担・それらが原因でストレスがたまって、ワークライフバランスが崩れて精神的病気を引き起こしてしまう。そして、作業に耐え切れなくなり休職や退職に追い込まれてしまう。その結果、さらに残された従業員への負担が増す。という悪循環に陥っている様な気がします。またパワハラの問題に対しても、今まで許されていたからこれくらい大丈夫だろうという、安易な考えがまかり通っているように思えます。やはり従業員を大切にしなければいけないと思うのであれば、もっとパワハラなどの未だに社会全体にはびこる悪しき習慣を取り払う努力をする必要があると思いますし、従業員が精神的な病にかからないようにするためにも、長時間残業を極力減らす・一人当たりの労働負担を減らすなどの対策が必要だと私は思います。
 私も今、夜眠れないなどの問題を抱えていますが、その原因は元嫁との離婚までの過重なストレスと離婚調停で味わった心労。そして、常態化している長時間残業とミスをしてはいけないという精神的な圧迫感が原因だといわれています。もっとこの問題、社会全体で考える必要があるように思います。
実際サラリーマンとして働いていて、思うのが「いつまで20世紀のような労働のさせ方をやっているんだろう」ということです。もっと家族と過ごせる時間を持ちたい。それが私の今思っている正直な気持ちです。