sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

何故頻発する?JR北海道のトラブル

 鉄道大好き人間の私にとって、鉄道事故やトラブルに関することはあまり記事にしたくないんですが、JR函館本線で起こった貨物列車の脱線事故。この事故は鉄道旅行を楽しむ私にとっても感化できない問題です。その原因は線路の幅が基準値を超えて広がっていたにもかかわらず、線路の補修が放置されて、限界に達して脱線したということがわかった事故です。このほか、道内各地の路線で同様なことが97件確認されたほか、今日のニュースではさらに他にも線路の補修が放置されていたところがたくさん見つかったということが報道されています。
 JR北海道では、2011年の石勝線での特急スーパーおおぞらでのトンネル内での脱線火災事故のあと、車両のエンジンからの出火や脱線事故など重大な事案が相次いで発生しており、大田国土交通大臣も「精神的な指導の時期は過ぎた」と怒りをあらわにする等、大きな問題となっております。何故安全対策にこれまでずさんな管理がまかり通っていたのか、私は大いに疑問を感じます。
 今回の脱線した列車は貨物列車で、待避線から本線の合流するため、速度もさほど出ていなかった上に、機関車は脱線しなかったため、運転士にも怪我などなく人的な被害は免れましたが、これがトップスピードで走る特急列車等の旅客列車だったらとんでもないことになっていたはずです。こんなずさんな安全管理の下で2015年度末に開業する北海道新幹線の運営を任せて大丈夫なのか?私はそう思います。
 今日の新聞ではレールの以上を97箇所で放置していた問題で、本社の保線管理部門のトップを含む責任者3人が、レールの補修結果は本社に報告される仕組みになっていないなど、レール管理のチェック体制を充分に把握していなかったことがわかったそうです。豊田誠常務取締役鉄道事業本部長は24日に記者会見し、「知らなければいけないことだった。非常に反省している」と陳謝しました。
 JR北海道によると、レールの検査はおもに列車の行き違いなどで利用される待避線は現場の保線部署が、駅間を結ぶ本線は本社が実施する。本線の点検結果は、本社から保線部署に送られ、補修は本線も待避線も保線部署が担うそうです。ただ、補修をおえたかどうかの結果は、本社に報告されない仕組みになっているそうです。
 本社の保線管理部門のナンバー2とナンバー3である工務部の笠島雅之取締役工務部長と工務部副部長は、補修結果は本社の担当部署に報告されると考えていたといい、現場をはじめ、本社でもダブルチェックされていると思い込んでいたそうです。19日の脱線事故では、現場付近のレールを含め、」21日の記者会見時で待避線9箇所で異常があり、本線については同日昼過ぎ、笠島工務部長が豊田本部長に「本線では問題ない。ダブルチェックされている」と報告。豊田本部長は特段の指示はしなかったそうです。ところが国交省が同日夜本線もチェックを指示し、本線の点検と補修について確認したところ、本線でも異常が放置されたままであることが判明し、同日午後10時過ぎに豊田本部長に報告されたそうです。
 
 JR北海道は、大勢の乗客の命を預かっているという、鉄道事業者としての基本理念を忘れてしまったのでしょうか。JR北海道は警笛には厳しい条件を背負っているというのはよくわかります。だからこそなおのこと車両や線路の安全対策は万全にしていかないと、万が一大きな事故が起こったら失った信用を取り戻すのに長い時間がかかり、結局的には自分で自分の首を絞めてしまうことになります。そう、以前某自動車会社がリコール隠し隠蔽工作をはかり、未だにその大きな代償を払い続けているのと同じように。本当に肝を据えて本腰で安全対策に取り組まないと、大勢の乗客の信頼を失うことになります。乗客の命はスピードアップや車両の性能向上や線路の高速化工事よりもはるかに大事です。もうこれ以上JR北海道でトラブルが起こらないことを願うしかないです。