自閉症児のことを描いたコミック漫画、光とともに･･･～自閉症児を抱えて～。この漫画は戸部けいこさんのコミック漫画で、息子が小学校６年のときに特殊学級を担当されていた先生のお勧めもあり、読んでいたのですが、そのときは仕事のほうが忙しくてあまり読む時間が取れなくて途中で終わってしまっていたんですが、どうしても主人公の東 幸子とその家族がどのように自閉症を抱えた自分の子供である光を育てて、接していったのか気になって、一昨年15巻全冊（\12000也）をネット通販で買って、何度か読み返してみたんですが、この漫画、戸部さんが綿密に取材を重ねて書き上げた漫画だけあって、実にリアルに描かれています。光君が産まれて、保育園に入園、そして小学校低学年・高学年・中学校編と大きく4つにパートが分かれているんですが、その時々で起こるさまざまな問題をいろんな人と係わり合い、助けを得ながら乗り越えていく様子を読んでみて、息子にも同じことがあったな・こういうことをやっているときは何か要求しているときなんだなとか、いろいろ読み返してみると改めて気づかされることもあって、自閉症を抱えた息子を育てるに当たって本当に参考になります。
ただ残念なのが、中学校を卒業したあと、光君がどのように成長していったのか、その辺も知りたかったのですが、作者の戸部さんが病に倒れて他界されて、その続きは出版されなくなってしまったことです。息子が中学部生活を送っているときは、光君と同じ年代ということもあって、本当に参考になりました。これからは息子は自立に向けたいろんな訓練が毎日のように行われます。そのときに光君に負けないように息子も私も頑張らないと、と思ったしだいです。
