sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

COCORA〜自閉症を生きた少女〜

 昨日、私の手元に、書店に勤めている姉から、注文しておいた天咲心良さん著書のCOCORA〜自閉症を生きた少女〜が届きました。小学校編と思春期編が既刊されており、2冊頼んでおいたんですが、その両方が届きました。そして、さっそく小学生編から読み始めました。昨日全て完読することが出来なかったんですが、途中まで読んだ感想は、「ものすごく壮絶な体験をされてきたんだな」というものでした。父親の激しい罵倒ともいえる恫喝・祖母や姉からの差別発言・母からの愛情不足・小学1年の時の担任の女性教諭の屈辱的・侮辱的発言や、今でいう体罰などそういった経験をされたことを克明に書かれてあって、読んでいる私も体の節々がいたくなるような、そんな感じを受けました。
 おそらく天咲さんは、私と同年代くらいの人なのかなぁと思っているんですが、私が小学生・中学生だったころは、こういったスペシャルニーズを必要とする人たちに対する援助の仕組みが出来上がっていなくて、自閉症などという障害自体もあまり知られていなかった時代です。知的発達障害を持った人たちは「知恵遅れ」「あほ」などという差別的な見方をされて、非常に生きにくい時代であったと思います。
 天咲さんが本を執筆しようと思ったのは、「自分と同じ苦しみを味わっている人の救いになるかもしれない・感情を表に出すことで、心が軽くなるかもしれない」という事だったそうです。それが今回の発刊につながったわけですが、私は光とともに…自閉症児を抱えて~という本も持っているんですが、この光とともに…の主人公である、東家の長男、光君は周りのサポートや、両親の愛情にあふれた育て方、学校の先生の理解ある対応などで、困難を抱えながらも、明るく元気に成長する姿が描かれていますが、COCORA〜自閉症を生きた少女〜のここらさんは周りからの援助がなかなか受けられず、小学2年生になるまでは相当ひどい扱いを受けていたとのことで、同じ自閉症という障害を抱えた、真実を述べた本でも、あまりにも対照的なことが書かれてあったので、正直言って、衝撃を受けました。まだ途中までしか読んでいないので、ここらさんがどのような人生を歩んだのか、これから次第に明らかになっていくと思いますが、ここらさんの今が幸せであることを願わずにはいられませんでした。