5日目のトップランナーは釧網本線の釧路を9:05分発の快速しれとこ号網走行きです。私の普段の旅行日程からするとずいぶんと遅い出発時間ですが、この一本前の釧網本線の列車は6:06分発で、これだといくらなんでも早すぎるというのでこの列車に乗ったしだいです。この路線は完全に観光路線となっている路線で、沿線には釧路駅から順番に釧路湿原国立公園・阿寒国立公園・知床国立公園・網走国定公園と有名な観光地がたくさん控えているため、JR北海道も多数の観光列車をこの路線で運転しております。ただ、全線を直通する列車は4往復しかなく、釧路駅を基点に活動しやすい時間帯の列車となると、快速しれとこか15:50分発の列車と、後は13:20分発の列車が臨時で摩周→緑間を延長運転している期間があり、それに乗るしかないので、必然的に全線直通で走る列車はかなりの混雑になります。私たちは列車の発車する1時間くらい前からホームで列車の入線を待っていたのでなんとか進行方向左側の席を確保することが出来ました。まず、東釧路で昨日乗った根室本線と分かれて遠矢を過ぎると釧路湿原がその雄大な姿を見せてくれます。この湿原はラムサール条約にも登録されており、観光客も増えているようです。その観光の基点となるのが釧路湿原駅。ここから眺める釧路湿原は人工的に作られたものがほとんどないため、自然の中に抱かれると言う感じを体感することが出来ます。ただ、今回は下車せずにそのまま北上します。釧路湿原駅を出ると激しく屈曲して流れる釧路川を眺めることが出来ます。そして、丹頂鶴の来る駅として知られる茅沼に到着。鶴がいないか見渡してみましたが残念ながらその姿を見ることは出来ませんでした。五十石を通過して主要駅の一つ標茶に9:56分に到着。ここからは標津線が分岐していましたが残念ながら廃止されてしまいました。
磯分内に停まった後、南弟子屈を通過して摩周に到着。ここから摩周湖に向かうバスも発着しており、観光客がどっと下りてどっと乗ってきました。美留和を過ぎ、川湯温泉を出ると釧北峠を越えて網走の経済圏へと入っていきます。札弦・清里町・中斜里と停車して知床斜里に着いたのが11:19分。ここから知床方面へバスに乗り換えて向かいます。