私の人生回顧録社会人編

　1995年の母校での文化祭の発表は当日8：00に学校に集合して、最後の練習をすることになっていたので、朝早めに家を出て学校に向かいました。学校に着くとまだ一時間以上もあるのにたくさんの人が並んで待っていました。地元の人たちがいろんな花や加工品を買い求めて開場時間を待っているのです。その脇を私たちは車で走っていって、駐車場に車を停めて楽器をスタンバイさせて部室に行くと、生徒たちはすでに登校しており、音出しが始まってました。そして演劇部の発表の最中に楽器を体育館に運び込んで準備を整えて出番を待っていたのですが、体育館と言うのは底冷えがしてけっこう寒いです。楽器を冷やすと音程が狂ってしまうので常に楽器に息を吹き込んで楽器を温めて、演劇部の発表が終わるとステージに楽器を運ぶのですが、チューバがけっこう重たかったです。そして準備をすべて終えて先生のタクトが振り上げられて演奏がスタート。そして出だしを無難に乗り越えたあと、最大の山場であるサザンオールスターズのヒット曲メドレーに突入。チャコの海岸物語を無事に終えていとしのエリーへ。サビの部分を丁寧に演奏しなければ曲のイメージが壊れてしまうので慎重に演奏して、最後の一番しんどい艶色THE NIGHT CLUBへ。この曲はほとんどトロンボーンが主旋律を担当するので気が抜けない曲でした。そして高音が多いので、息を思いっきり入れて吹かないと音が出ないし、マジで息切れしそうになりながら必死こいて演奏してました。そして、なんとかサザンの曲は終わって、ドリカムのLOVE LOVE LOVE。この曲はサビの部分の二人出あった日が少しずつ思い出になってもの部分だけ主旋律だったのですが、この部分を演奏するのが意外とタイミングを取るのが難しく、苦労したところです。トロンボーン軍団全員でアイコンタクトをしてビシッと決まったときは嬉しかったですね。そんな感じでこの年の文化祭の発表は終わったんですが、終わったあと部室で現役の吹奏楽部員から引退する３年生に花束贈呈が行われて、この年の文化祭は幕を閉じたのでした。

　そして、文化祭の発表が終わるとあっという間に師走を迎えて年の瀬の慌しさがやってきたのでした。

　家に帰ると、ポッキーが締め出しを食らったみたいで、中に入れてくれ～と鳴いてました。寒い中外でずっと誰かの帰りを待っていたのでしょう。あまり寒がらないポッキーも家に入るとすばやくコタツの中に入って丸くなってました。やがて出かけていたみんなが帰宅すると夕食の支度が始まって、ポッキーもご飯頂戴と甘えた泣き声を出して母に擦り寄ってましたが、母も忙しいのでかまってやらずにいたら、ポッキーが腹を立ててしまったのか母の脚にがぶっと噛み付いたので、母にこっぴどく怒られて余計にご飯がもらえなくんったポッキーでした。