sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

いじめ、半年で14万件

 今日の新聞でトップ記事に大きく取り上げられていたのがこの記事です。今年4月から半年で全国の小中高校・特別支援学校で認知されたいじめの件数が14万件。このうち、生命や安全が脅かされる可能性のある重大なケースが278件あったそうです。認知件数は小学校が88132件・中学校が42751件・高校が12574件・特別支援学校が597件で、このうち113701件が解決されたと言うことだそうです。文科省は「教員の意識が高まり、仲たがいや喧嘩の後の意地悪もいじめととらえたり、学校がアンケートを無記名式にするなど、いじめを見つける工夫をしたため」と分析しているそうです。国公立の小中高と特別支援学校35968校を対象に行った重大ないじめの報告を求めたところ、小学校で62件・中学校で170件・高校で41件・特別支援学校で5件あり、文科省は全件の状況を確認、暴力を受けた小学生男子・繰り返し暴言を受けて手首を切った中学生・中学時代のいじめで自殺をほのめかした女子高生・友人同士の県下を強要された男子中学生など、40%が警察に通報すべき事案だったそうです。
 去年の大津市での中学2年生男子生徒の自殺事件以降、いじめに対する関心が高まった結果とはいえ、半年で14万件というのは物凄い数です。これだけのいじめが教育現場で起こっていることも異常ですが、これらの問題が大きく取り上げられてこなかったこと自体おかしな現象だと思います。最近はインターネットやメールなどの普及で、パソコンや携帯に誹謗中傷されるような書き込みをされたり、脅迫的なメールを送られてきたりするなど、いじめがますます潜在化・陰湿化しています。これだけのいじめが教育現場で発生していては、学校の先生だけでは解決するのはかなり無理があると思います。やはり外部からの心理カウンセラーを積極的に採用するなどの対策が必要なのではと思います。
 それと、14万件のうち113701件が解決されたと言うことだそうですが、どの時点で解決と文科省は考えているのでしょうか。いじめは誹謗中傷や暴力的な行為などがなくなったらそれでおしまいではありません。いじめられた側はその後も心に負ってしまった大きな傷を抱えて、長くて辛く、苦しい自分との戦いが待っています。私はいじめを経験したからこそ自分の存在意義を見出すことが出来ずに苦しんで自殺してしまう子供の気持ちや、逆に恨みを晴らすために警察沙汰になるような事件を引き起こしてしまう子供たちの気持ちが良く分ります。私もいじめに苦しんで自殺しかけたこともありますし、相手に対する恨みを晴らしてやりたい、人に地獄の苦しみを与えておいて、自分だけのうのうと幸せに暮らしているのは絶対許さない。そんな気持ちを抱いていましたから。いじめが解決したと言うのはいじめを受けた側の子供たちが精神的に立ち直って解決したと言えるのではないか?私はそう考えます。