sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

震災・原発いじめ13件・福島避難者計199件

 東京電力福島第一原発事故で、福島から県内外に避難した児童・生徒に対するいじめが今年3月までに199件あったことが文科省の調査で分かったということです。11日の閣議後の記者会見で松野博一文科相が発表しました。同省は、うち13件を東日本大震災原発事故に関連するいじめと認定しました。

 調査は昨年12月、福島県から県内外に避難している小中高生ら12000人を対象に実施。2016年度の状況と、15年度以前に在籍した学校での状況をそれぞれ聞き取ったそうです。
 その結果、今年3月までに計199件のいじめが判明したということです。同省は、このうち公立小学校3件・公立中学校9件・私立高校1件の計13件について震災や原発事故に関連するいじめだったとしています。
 13件のうち4件は16年度、9件は15年度以前のケースだったそうです。いじめを受けた児童・生徒は現在、平常通り学校生活を送っているということです。

 このほかに事実寒けを確認中のいじめが5件あるそうです。

 公表された事例の中には、「福島へ帰れ」と言われた児童が転校したケースや、「放射能が付くから近づくな」と言われた例などがあるということです。小学校時代に「放射能」とあだ名をつけられた中学生もいたそうです。松野文科相は「背景には避難者の辛い思いへの理解不足がある」と述べました。

 この調査は、昨年11月、福島県から横浜市に避難した当時中学1年の男子生徒が「ばい菌」と呼ばれ、金銭を要求されるなどとしたいじめが発覚。同様のいじめが全国で相次いで判明したため、文科省が調査していたものです。

震災・原発事故に関するいじめが全国でこの6年の間で13件…。私はもっと多いのではないかとみています。表に出ていないだけで、埋もれてしまっている事例が沢山あるんじゃないかと思います。
 福島から避難した人たちは、なにも好き好んで原発事故に遭遇したわけでもないですし、自分にはどうしようもできないことでいじめを受けているというのは、あまりにも理不尽すぎます。こういった加害行為を働く奴らは、おそらく親からロクな教育を受けていないか、家庭内に何かしらの問題がある場合が多いと思います。それが避難者に対する理解不足につながっているのではないかと思います。
 まぁ、誰とは言いませんが、復興担当大臣の記者団に対する記者会見で「うるさい」「二度と来るな」なんて発言するような大臣が復興を後押しする役職についているんですから、所詮、福島から全国に避難した人たちに対しても、「自分で勝手に避難した」くらいにしか思ってないんでしょうね。復興担当大臣があのような体たらくなんじゃ、国民に避難者の心情を理解しろっていう方が無理かもしれませんね。
 何度も言いますが、いじめはどんな理由があるにせよ、正当化することのできない犯罪です。虐められていい人なんて、この世に存在しません。自分が相手と同じ立場だったらどうか。そういうことを考えてほしいなと思います。