sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

JRの料金体系・今の時代に合わなくなっているのでは?

 JR旅客各社の料金体系は、幹線鉄道と、地方交通線とに分けられています。これは国鉄時代末期に、旅客や貨物の輸送量の多い幹線鉄道に比べて、旅客・貨物需要がさほど多く見込めないローカル線に少し割高な料金を設定して、少しでも収支の改善を図ろうとして導入されたものなんですが、その料金体系も、今の時代に合わなくなってきているような気がします。
 例えば、時刻表の地図で見てみると、山陰本線は幹線鉄道に全線が分類されています。確かに機転の京都近郊区間や、京都・大阪から特急列車が数多く乗り入れる、京都から城崎温泉までは幹線鉄道の色彩が濃いと言えるでしょう。また、スーパーはくとが乗り入れてくる鳥取から先、スーパーまつかぜスーパーおきが運転されている益田までも幹線鉄道としての役割を果たしていると思います。しかし、城崎温泉から鳥取までと、益田から幡生までの区間は、優等列車の本数が少ないか、全く運転されていない区間であり、運輸成績から見ると、地方交通線に分類されてもおかしくない区間です。
 また逆に、広島近郊を走る可部線は、沿線の宅地開発が進んで利用者が増えて、可部線地方交通線に分類される要因となった、あき亀山三段峡までの区間が廃止されて、旅客収支は大幅に改善したにもかかわらず、地方交通線のままです。
 このように今の時代に合わなくなってきている感がするJR各社の料金体制。私は料金を幹線鉄道か地方交通線として振り分けるのであれば、それは路線ごとに決めるのではなく、区間ごとに区切ってわけるべき時代にきているのではないかと思います。
 例えば、函館本線を例に挙げてみると、起点の函館から長万部までと、小樽から旭川までの区間は幹線鉄道として分類し、中間の長万部〜小樽までは地方交通線に分類すれば、今の旅客輸送に合った料金体系に転換できるのではないかと思います。
 そんなことしたら料金の計算が面倒になるという意見も出てきそうですが、今はネットで検索すれば、サクサクっと料金も調べることが出来ます。