sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

バングラデシュでテロ

 バングラデシュの首都ダッカのグルシャン地区で1日午後9時30分ごろ(日本時間2日午前0時30分ごろ)、武装集団がレストランを襲撃し、店内にいた客らを人質にとって立てこもり、同国治安部隊が2日午前7時40分ごろ(日本時間午前10時40分ごろ)店に突入し、日本人男性1人を含む13人が救出されましたが、同国軍によりますと、人質20人が死亡したということです。救出された男性は、現地で国際協力機構(JICA)のプロジェクトに参加している日本企業の技術者で、頬に銃弾を受けたそうですが、手術を受けて容態は安定しているということです。事件発生時、仕事仲間の男女8人で仕事をしていたそうです。救出された渡辺玉興(たまおき)さんをのぞく邦人7人の死亡が確認されたということです。
 救出されたのは新宿区のコンサルタント会社アルメックVPIの海外事業本部社員の渡辺さんは、先月バングラデシュに入国。20~40歳代の社員の男女3人とともにダッカでホテル暮らしをしていたそうです。

 武装集団に襲撃されたレストランは、各国大使館が集まる高級地区にある「ホーリー・アーティザン・ベーカリー。」2年前にオープンし、特製のパンなどが人気で、昼夜を問わず多くの外国人や地元の家族でにぎわっていたそうです。地元テレビが伝えた従業員の話によると、武装集団が襲撃した当時、店内には20人ほどの客と15人ほどのスタッフが勤務していたそうです。武装集団は店内に入り込むと「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら銃を発砲。駆けつけた警官隊と銃撃戦の末に、立てこもったということです。この銃撃戦では、警官2人が死亡しました。
 2日朝の突入前、治安部隊が人質解放を呼びかけましたが、応答はなく、突入時にも銃撃戦となり、爆発音が聞こえたとの証言もあります。
 2日午後に記者会見したバングラデシュ陸軍のナイーム・チョードリー准将は、武装集団は7人だったとし、6人を殺害・残る一人を拘束したと説明しました。死亡した20人は、いずれも突入前に鋭利な刃物で殺害されたとみられています。救出された人たちなどの証言から、武装集団はイスラム教のコーランを暗唱できるか聞いて、暗唱できなかった人に危害を加えていたということです。
 イスラム過激派組織IS(イスラム国)の系列メディア『アマク通信』はネット上に『ISの戦闘員が外国人でにぎわうダッカのレストランを襲撃した。これまでに24人を殺害した』などとする犯行声明を出しました。
 バングラデシュのハシナ首相は作戦終了後の2日午後、治安要員らを前に演説し、「我々はテロを許さない」と訴えました。同国政府は国内の『イスラム国』の存在を否定していますが、治安当局などが事件との関連を調べているということです。

つい先日イスラム国が関与したとみられる自爆テロ事件がトルコのイスタンブールにある空港を襲撃して、大きな被害が出た矢先の今回の事件。決して日本人だからとか、イスラム国の支配地域から遠く離れているからと言って、安心はできないということが如実に示された事件だと思います。このような蛮行が繰り返し起こる背景にあるもの。憎しみであったり、怒りであったりするのかもしれませんが、このような事件を引き起こすとどこからも援助が受けられなくなり、さらに治安が悪化し、それが新たな貧困や憎しみといったものを生み出して、さらに治安が悪化していくという悪循環に陥ってしまっているような気がします。
 どのような理由があるにせよ、このような無差別殺人が決して正当化されないということはわかっているはずだと思いますし、イスラムの教えにも、無差別殺人を正当化させるような教えはないはずです。このようなイスラム過激派が事件を引き起こすと、敬虔なイスラム教徒の人たちまでもが『恐ろしい・怖い』という存在で見られてしまい、それが新たな火種になってしまっているようにも思います。どうしたらこのような無差別殺人が無くなるのか、遠い国の出来事としてとらえるのではなく、私たちも真剣に考えなくてはいけないのかもしれません。