sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

重大いじめ14件、自治体トップに報告せず。教委判断

 今日のヤフーのニュースに掲載されていた記事です。報道によると、全国の小中高校で2014年度、暴力などのいじめで心身に被害が及んだ『重大事態」92件のうち、都道府県や市町村の教育委員会がいじめ防止対策推進法(13年9月施行)で義務付けられた知事や市町村長への報告を怠ったケースが15%の14件に上ることが、文科省の調査で分かったということです。

 推進法の理解が不十分で、教委側が報告不要と勝手に判断したことなどが原因で、知事らが調査結果をチェックし、必要なら再調査を行うという新しい仕組みが機能していなかったということです。

事態を重く見た文科省は近く、重大事態の認定や発生時の対応の解説書を作成し、各教委に配布する方針だそうです。

報告が行われなかったのは千葉県の公立中学校や長崎県の公立高校などで起きた重大事態で、長崎県のケースでは、生徒が服を破られ、持ち物を盗まれていたそうです。長崎県教委は「いじめを認知した時点で、事態が収束しており、再調査も不要だと考えた。知事に伝えるべきだった」と弁明しているそうです。

また、別の記事では、こういうことも報告されていました。
中学教諭いじめ隠し…中1骨折「転んだことに」
これは今年の2月24日の記事ですが、いじめを受けてけがをした中学1年の男子生徒が病院を受診する際、「階段で転んだことにしろ」と引率教諭に指示をしたとして、兵庫県教委は、姫路市立中学校の男性教諭(58)を停職6か月の懲戒処分としたということです。

男子生徒は、運動部の先輩からいじめにあい、胸部骨折の重傷を負っていたそうです。

発表では、運動部顧問を務める教諭は昨年7月、「部員の男子生徒が先輩部員2人に暴行された」と副顧問から報告を受けたそうです。教諭は、副顧問が病院に付き添う際、会談で転倒したと虚偽の説明をするように指示。男子生徒もそばでこの指示を聞いており、病院でウソの説明をし、副顧問も同じように病院で話したそうです。男子生徒は全治一か月と診断されたそうです。

その日のうちに副顧問が学校側に、いじめによるけがだったことや、教諭から虚偽の説明を支持されたことを報告。学校側は教諭に対し、翌月の近畿大会への先輩部員の出場を禁じたそうですが、教諭はこれを無視し、出場させていたそうです。

教育委員会の勝手な判断により本来くみ上げられるべき重大ないじめが取り上げられなかったり、いじめの発覚を恐れたのか、部活の勝利至上主義が影響したのかどうかはわかりませんが、きょゆによるいじめ隠しの発覚…いじめ対策推進法が施行されても、全く中身が伴っていないですね。重大事態としてとらえられていない背景には何があるのか…。学校にとっていじめは自分たちの評価を大きく下げるマイナス要因となります。だから、学校や教育委員会は認めたくないのかなぁって気がします。何をもって長崎県教員の場合は判断したのかわかりませんが、私の会社で、何かトラブルがあったとします。そのトラブルは、必ず上司に報告しなければならない仕組みになっています。勝手に私たちの判断でこれは報告しなくてもいいだろうということは許されないのです。何しろ、私たち自動車メーカーに勤めている人間は、人様の命、安全を預かるものを作っているんですから、どんな小さなトラブルでも、お客様に渡る時には重大のトラブルになっている可能性だってあるわけで、そういうことがないようにするために、きちんと社内規則によって厳しく決められています。
 学校や教育委員会の場合だと、いじめは大きなトラブルだと思います。それを『終息したから報告しなくてもいいと思った』というのは、大人の側の勝手な言い分でしかありません。収束したからといっても、いじめの被害にあった児童・生徒は大きく傷ついているんです。いじめが終わった後のアフターフォローまでをきちんとしたうえで終息としてほしいと私は思います。大人の勝手な判断でいじめの報告がきちんとされていなかったり、いじめをなかったことにしたりすることのないように、教育関係者の方々には強く尾根がしたいと思います。