sakura542gouのブログ

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集団虐め見逃す・仙台市教委

 仙台市青葉区の市立中学2年生の男子生徒(13)が26日に高層マンションから飛び降り自殺していたことが明らかになりました。
29日に記者会見した市教委によりますと、生徒が中1だった昨年度に校内で行ったいじめに関するアンケートで、生徒を複数の男子生徒が集団でからかうなどしていたとの指摘がありながら「1対1」の関係を中心に指導しており、学校側が指摘の内容を把握していなかった可能性があるということです。市教委は、いじめの実態や因果関係のほか、学校側の対応についても調べる方針です。

 男子生徒は1時限目が終了した9時35分ごろ、姿が見えなくなり、自宅近くのマンションの下で倒れているところを近所の住民に発見されたそうです。今のところ遺書は見つかっていないということです。
 
 市教委によりますと、学校は昨年6月と11月にいじめに関するアンケートを実施したそうです。男性姿勢とは「悪口を言われたり物を投げられたりする」「冷やかしや悪口を言われ、無視される」と回答していたそうです。しかし、当時の担任教諭はこの生徒とトラブルを抱えていた男子生徒6人から事情を聴いたものの、回答した生徒側にも原因があったと判断し、双方を始動したそうです。さらに、今年3月に担任教諭が生徒に状況を尋ねたところ「もうない」と回答したそうです。このため教諭はトラブルは解消したと判断したそうです。
 このため、市教委は29日の会見当初はいじめとみられる行為があったと認識しておらず、自殺した生徒との「1対1のトラブル」との認識を示していました。その後、アンケート結果を見返し、「複数の生徒から、からかいなどがあったとする記述があった」と確認。集団でいじめがあったとの記述を学校側が見逃していた可能性を明らかにしました。

 市教委の記者会見には、大越裕光教育長のほかに、市教委幹部、同中の校長が出席。男子生徒は昨年6月と11月に校内のいじめアンケートで、「悪口」「冷やかし」「無視」を訴えていましたが、大越教育長は「いわゆる仲間意識の中でお互いにちょっかいを出すようなことがあったと聞いている」とし、会見当初はいじめはなかったという認識を示唆しました。
 同席した別の幹部も、男子生徒が複数の同級生と「1対1の関係」でトラブルを抱えていた、「担任教諭が双方に原因があったとして指導した」と話しました。
 ところが会見が進み、「第三者がいじめとみられる現場を目撃したかどうか」との質問に、今春赴任したばかりの校長は返答できず、下を向いたまま。市教委幹部が昨年11月のアンケートを会場で見返し、「複数の生徒がなくなった生徒をからかっている場面を見た」という他の生徒の記述を発見するという異例の事態となりました。大越教育長は「いじめがあったか断定はできないが、そういうスタンスで対応して生きた「と明言しました。

 集団でのいじめをうたえていたにもかかわらず、発見されないまま見逃された結果、生徒が自らの命を絶ってしまったという、最悪の結果を招いてしまったわけですが、学校という場所においてまず一番先に頼るのは学校の先生ではないかと思います。もちろん担任一人でいじめが解決できるほど、いじめ問題は一筋縄ではいかないですし、簡単なのもではありません。なので、いじめ解決で一番重要になってくるのが、学校内での先生同士や、トップと部下の意思疎通です。記事を読んだ限りでは、おそらくトップである校長と部下である担任教諭との間、あるいはほかの教諭との間の意思疎通ができてなかったのではないかと感じました。そしてもう一つ重要なのが、保護者や地域との連携です。加害生徒の保護者には、加害行為を働いた生徒がどのようなことをしていたのか、ハッキリと伝える必要があるでしょう。そして被害生徒の保護者にも具体的にどのような対策を取っているのか、連絡を密に取り合う必要があると思います。
 アンケートの記述に記者会見中に気づくというのは、あまりにもお粗末すぎるように感じる私です。少なくとも、アンケートが行われた昨年11月までに対策がとられていれば、自らの命を絶ってしまうという事態は避けられたのではないでしょうか。