sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

川崎中学1年生殺害事件、母親の苦悩

 今日のヤフーのニュースで、川崎市で起きた中学生殺害事件で、中学1年生の上村遼太君のお母さんの苦悩が記されていました。

仕事に追われて子供の異変を把握できなかった

『学校に行く前に出勤しなければならず、遅い時間に帰宅するので、日中何をしていたのか十分に把握することができませんでした』上村遼太君が刺殺体で見つかった事件で、女手ひとりで上村君を育ててきたお母さんが2日に発表したコメントからは、仕事に追われて、子供との時間を持つ余裕にないひとり親の家庭の苦悩が浮かぶと記されています。

「毎朝、子供を保育園に送り、夕方には小さい下の子2人の手を引いてスーパーで買い物をしていた」上村君の自宅アパートの近くの住民は介護関係の仕事と育児に奔走するお母さんの姿を度々見かけたそうです。

上村君は5人きょうだいの2番目だそうで、隠岐諸島の西ノ島小学校3年新旧時に両親が離婚。以降はお母さんときょうだい一緒に暮らし、小学6年の時にお母さんの実家の近くの川崎に引っ越してきたそうです。

『仕事が忙しかった私に代わって、進んで下の兄弟達の面倒を見てくれました』コメントからは、母親を気遣う上村君の優しさが伺えます。『学校に行かない理由を十分な時間をとって話し合うことができませんでした』と文面にはつづられています。

厚労省の調査(2012年)によると、経済的に普通の暮らしが困難な割合を示す『相対的貧困率』は16.1%。一人親に限るとその割合は54.6%にまで上昇するそうです。一人親世帯を対象に行った別の調査(2011年)では、母子家庭の母親の帰宅は午後6時から8時が39.8%が最多で、8時以降も11%。子供の非行や交友関係に悩みを持つ割合は植村君と同じ世代の10~14歳の子供を持つ母親の割合は5.6%で全体(3.6%)に比べて高かったそうです。

『周囲の助け無には育てられない』東京都練馬区で中一・小4・1歳の子供を育てる母親(35)も、朝9時から夕方6時まで働きづめだそうです。買い物をして夕飯を作り、下の子を寝かしつけると夜9時を回るそうです。長男が中学生になり、交友関係も広がり、会話を持つようにしているそうですが、『何を考えているのか解らなくなるときがある』と話しています。

支えになるのがまま友だそうで、「あそこで見かけた」』『学校でこんなことがあった』など、把握しきれない学校での出来事や子供の異変をメールなどで知らせてくれるそうです。「理想は『地域で育てる』でも、知らない子や親に声をかけるのは難しい。家庭環境を分かり合えるまま友の存在は大きい」そうです。

千葉県市川市で中産と小6の娘と暮らす看護師の母親(39)は週2回は夜勤があり、朝まで帰宅できません。次女が体調を学校で崩し、学校から電話があったそうですが、2時間以上出られなかったそうです。『子育てを誰かに相談する余裕もない』と話しているそうです。

一人親家庭でつくるNPO法人『しんふぁ支援協会』代表で、高校一年の長男をひとりで育てる原 貴紀さん(41)は『一律でない、それぞれの家庭にあった支援体制が必要だ』と訴えています。『なくそう!子供の貧困』全国ネットワーク共同代表の湯沢直美・立教大教授(社会福祉)は『子供のために働けば働くほど子供との時間が奪われる。就労環境の改善や児童手当の拡充など、一人親の就労を下支えする福祉が必要だ』と話しています。

この問題、私の身近な問題でもあります。元嫁と暮らす次男も、このケースに当てはまるのではないかと思います。次男が学校でどんなことをしているのか、どういう交友関係があるのか、私には全く解りません。元嫁に聞いても話そうとしませんし、次男も元嫁に遠慮しているのか、話そうとしません。ただ、次男は学校でバレーボールと言う自分の大好きなスポーツに打ち込むことができているので、悪い交友関係は今のところないのかなぁと、そう信じるしかありません。

また、私が好意を寄せている女性もシングルマザーで、介護の仕事をしていて、帰宅するのは夜の8時とか9時だそうです。私が心配してもどうしようもないのかなと思いますが、こういう事件が起こると、いつこのような残虐な事件に巻き込まれるかわからないという心配もあります。果たして子供達と話をする時間がきちんと取れているのか、どうしても心配になります。仕事で疲れている上に、家のこともして、子供の話を聞いてってなると、お母さん自体がパンクしてしまうのではないか・・・。そう思う私です。
 それにこういった事件にもし自分の子供が巻き込まれてしまうと、『片親だから、自分の子供の話を聞いてやってなかったんじゃないか』と言う世間の冷たい批判にもさらされます。私はこの事件で、気になったので、今度あった時に『仕事も大切だけど、自分の体に気をつけて。それに子供達との時間を作ってあげて』とお願いしておこうかと思います。

上村君のお母さんは、元夫からドメスティックバイオレンス(DV)受けていたそうで、それで離婚して、お母さんの実家のある川崎市に引越ししてきたそうです。上村君はDVを振るわれるお母さんの姿を見ながら育って、お母さんのことを必死になって支えていたんだろうと思います。そんな優しい彼がこのような無残な殺され方をしなければならないなんて・・・。本当に上村君も無念だったと思いますし、私自身も胸が痛みます。今は安らかに眠って欲しい。改めて、彼のご冥福をお祈りしたいと思います。