sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

西東京市の中学生虐待自殺事件

 7月の終わりに、東京都西東京市の都営アパートの一室で村山由衣翔君(中学2年生)が自殺しているのが見つかった事件、由衣翔君が村山彰容疑者のいるふすまの2度動かしたそうです。「ふすまを動かすな」村山容疑者は注意しましたが、返事をしなかったことに激高し、胸の辺りを足で蹴り上げたそうです。
 さらに由衣翔君の襟首をつかんで無理やり立たせ、拳で顔面を複数回殴りつけたそうです。両目は腫れ上がり、唇から出血。そして吐き捨てた言葉が「24時間以内に首でもつって死んでくれ」
 
 7月30日早朝、母親(39)が部屋をのぞくと由衣翔君は放心状態でベッドに腰掛けていたそうです。母親の問いかけに対し「大丈夫」と短く応えたそうですが、およそ3時間後、母親が室内で首をつった状態の由衣翔君を発見したそうです。
 
 村山容疑者は119番通報しようとする母親を「捕まる準備をするから待て」と止め、約50分後に自分で通報。この間救命措置などは取らなかったそうです。
 
一家は次男を含む4人暮らしで、平成24年3月に母親容疑者と結婚し、同居を始めたそうです。母親は「同居当初から暴行が始まった」と説明。25年4月に中学校に進学して以降、躾と称した虐待が激しくなったそうです。
 
司法解剖の結果、由衣翔君の全身には数十箇所の痣があったしそうです。また「息が臭いからマスクをしろ」と強要。由衣翔君は肉体的・精神的に追いつめられていったようです。
 
 
それでも由衣翔君は周りにサインを発していたそうです。昨年11月と今年4月に担任教諭が由衣翔君の顔の痣に気付き「父親に殴られた」と打ち明けられたそうです。児童虐待防止法では教職員が虐待を受けたと思われる児童・生徒を発見した場合、児童相談所などへの通告を義務付けています。しかし残念ながら会議で出された結論は「様子見」だったそうです。
 
6月13日には、虐待の発覚を恐れた村山容疑者が「精神的な問題で学校を休ませる」と学校側に連絡。さらに6月末には自力で歩けなくなるほど強く足を蹴り、休学期間はさらに延びたそうです。学校側は再三家庭訪問を要求したそうですが、村山容疑者は「長男は祖母宅にいる」と拒否したそうです。
 
テニス部に所属し、明るく、よく冗談を言うムードメーカーで人気者だったという由衣翔君。校長は「明るい様子に報告の判断が鈍った。適切な対応をしていれば事件は防げていたかもしれない」と話しているそうです。
 
児童虐待に詳しい花園大学の津崎哲郎特任教授は「学校での様子が明るくても、実際には無理をしていたり、学校だけが唯一の救いの場で明るく振舞っていたりするケースもある」と指摘。「表面的な行動からは過程の様子の実態は読めず、虐待の可能性が少しでもあればすぐに児童相談所に報告するなど学校側は緊張感を持って子供に接するべきだ」と話しています。
 
この事件父親である村山容疑者が自殺教唆の疑いで逮捕されたわけですが、典型的な虐待のパターンではないかと思います。躾と証した暴力。パワーバランスから行って絶対に抵抗できない相手に対して攻撃を加える悪質な犯罪であると同時に、学校側も対応に誤りがあったのではないかと思います。普通顔に痣があればおかしいと思うと思いますし、虐待を疑うと思います。それがなぜ「様子見」という判断になったのでしょうか。いくら明るく振舞っていたとしても、顔つきを見れば、何か問題がある・家庭的なトラブルを抱えていると判断できたはずです。学校側の判断も批判されてしかるべきだと思います。
 それともう一つ、由衣翔君の母親はなぜ虐待が行なわれているとわかっていながら警察なり児童相談所なり法的機関に相談しなかったのでしょうか。離婚されるのが嫌だったから?虐待だと思っていなかったから?その真相は私には解りませんが、母親には子供を守る責任と義務があったはずです。子供の人生を考えたら激しい暴力を受けているのが解っていたら全力で子供を守るのが母親としての役目でしょう。周りの大人がもっとしっかりとした対応をとっていれば助けられた命だった。私はそのように思います。
 
躾と称した虐待を行なっている親に、親を名乗る資格なんてありません。