ポーランドで開幕するCOP19。それを前にして日本政府は新たな地球温暖化対策をまとめました。日本は京都議定書から脱退しましたが、1990年比で2020年までにCo2排出量を25％削減するという目標は変更していませんでした。しかし、今日発表された新しい目標では2005年比で3,8％削減という新しい目標に変更されました。この数字は1990年比では3,1％の増加となるそうです。このことから日本は削減目標を後退させることになります。その一番の大きな理由として、原発がまったく稼動しないということを考慮した結果だということだそうですが、果たして原発に頼らないと本当に25％削減という目標は難しいのでしょうか？私はまだ改善する余地は残されていると思います。たとえば、今の労働慣習で、長時間残業が当たり前のように行われていますが、この残業時間に規制をかけてみてはどうでしょうか。それから、パチンコ店などでよく見かけるまぶしいネオンサイン。あれもはっきりいって電力の無駄だと思います。また、あちこちに溢れている自動販売機。本当に今の自販機の台数が必要なのでしょうか。それから、省エネ効果の高いLED証明をもっと採用すれば、節電できるはずですし、交通関係でも、渋滞が日常的に発生しているところはわかっているんですから、渋滞緩和策を積極的に行うべきですし、自動車も燃費の悪い車に対しては、高い税金をかけるなどいろいろできることはまだあると思います。やる前からできないというのではなくて、まずは目標に向けて色んな対策を講じてみて、それでもだめだったらその時点でどうすればいいか考えればいいのではないかと思います。日本の目標の後退に世界からの非難が浴びせられるのは間違いないと思います。こんなんじゃ京都議定書の批准を拒否したアメリカを非難する資格はないと思います。
