sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

今日の新聞山口版から

 今日の新聞の山口版に娘さんをいじめで亡くしたお母さんが公演された記事が掲載されてました。「やり返せ」の教えがいじめ解決を困難にしているということを話されたそうです。
 記事によると「やられたらやり返せ」という教えで問題が複雑化している。娘さんをいじめで亡くし、再発防止のために活動しておられる小森美登里さんの講演会が9月27日に山口県立大学であったそうです。多くの子供たちと交流してきた小森さんの話に多くの学生や一般市民が耳を傾けたそうです。小森さんは1998年、高校1年生だった長女の香澄さんをいじめによる自殺で亡くしたそうです。2002年NPO法人「ジェントルハート」を設立。各地の学校などで1000回近く講演されてきたそうです。
 この日の講演では、「いじめる側について『やられたらやり返しなさい』と教えられてきた傾向がある」と指摘。「大人が『やり返せ』と教えたことで問題がどんどん大きくなる。解決しようとしたときには元々のきっかけすらわからないほど複雑になり、簡単に解決できない」と語ったそうです。一方いじめで亡くなった子供の親の多くは「やられてもやり返したらだめ」といって育ててきたケースが多いということだそうです。いじめを苦に自殺した子供たちを「やり返せない弱い心を持っていたと考える大人もいますでも、子供たちは「やり返さない強い心だったんだ」と受け止めるといい、小森さんは「私たちは大人になるまでに、大切なものを落っことしてきたのではないか」と語りかけたそうです。
 香澄さんはなくなる4日前に小森さんとコンビニに買い物に行ったそうです。その帰り道に「優しい心が一番大切だよ。その心を持ってないいじめているあの子たちのほうがかわいそう」と話したそうです。いじめられている子供との接し方については、「嫌なら嫌といえばいい」「割り切れ」などと言ってはいけない。それができないから相談していると」助言。いじめる側の子供も、多くが別の問題を抱えているとも指摘し、「苦しいときに人を傷つけたら少しは楽になった、と話す子もいた「どうしたんだ」「何があったの」とまず聞いてあげてほしい」と呼びかけられたそうです。
 
大人になるまでに大切なものを落っことしてきた・・・。確かにそれはわれわれに当てはまるのではないかなと思います。私が高校を卒業して就職してしばらくして、バブル経済が崩壊し、みんなその日暮らしていくのがやっとという生活が続き、みんなそれぞれが人を思いやる心や、人を慈しむ心というのを捨て去って今の世の中に至っているのではないかと思います。となりのトトロのキャッチコピーにありましたよね「忘れ物を届けにきました」と。小さな子供のころ純真だったあのころのことを思い出してくださいというメッセージがこめられていたような感じが私はします。
 
私もやられたらやり返せという考えには同調できません。やられたらやり返せでは、憎しみが憎しみを生んで、いじめのスパイラルから抜け出せなくなって、今までいじめられていた側が、今度は加害者になってしまうことだってあるわけです。それじゃ問題がこじれることはあっても解決することはまずないと思います。私は小さい頃から人を泣かせるような真似はするなと両親からよく言われて育ってきました。今でもそれは間違ってなかったと思います。やられたらやり返さないと損をするという親もいますが、いじめに関してやられ損と言う考えは捨て去ってほしいと思います。やり返さないのは、いじめられている子供たちが弱いのではなく、いじめている側のほうが精神的に幼くて、弱いのだと私は考えます。集団でいじめが行われている場合、一軒つながりが強いように見えて、仲間同士で何か問題があったとき、その仲間関係はあっという間に崩れ去っていくのを私は見てきました。ただなんとなく群がっている。それが集団でいじめを行っているグループの精神的な常態だと思います。今、いじめで苦しんでいる子供さんや保護者の皆さんに伝えたいのは、あなたたちは弱い人間じゃないよ。辛いことにも頑張って堪えるだけに力を持った強い人間なんだよ。そう伝えたいですね。