sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

いじめノックアウト第7弾スペシャルを見て

 3月19日にEテレで放送された「いじめノックアウトスペシャル第7弾」を、昨日の夜見てみました。いじめを防ぐにはどうしたらいいのか、どのような取り組みを各学校で行っているのかなどが紹介されていました。その中で出てきたのが『空気=雰囲気』という言葉。そして『リーダー的な存在の子がいる』ということでした。空気とは、「あいつちょっと嫌だよね」とか、「あいつちょっとムカつく」などのちょっとしたことがきっかけで発生する陰湿な雰囲気。そしてそのリーダー的な子が無視をしたり相手の嫌がることをしたりすると、それが教室中にはびこってしまうということを言ってました。
 私も経験あるんですが、誰かがそういうことをやりだすと、あっという間にそのような陰湿な雰囲気は広がっていきます。恐ろしいくらいの速さで広がっていきます。そしてリーダー的な子供には何人ものほかの子供たちが集まってきて、ある特定の子供にいじめという攻撃を加えるのが、当たり前のようになっていきます。そしてそれはいつしか、『自分がいじめに加わらなければ、自分がやられる』そういう雰囲気へと変わっていきます。ようはリーダー的な子供の周りに集まっている子供たちって、仲がいいように見えて、実はお互い疑心暗鬼なところを併せ持っているんです。なので、何か仲間割れが起こると、その結びつきはもともと強くないのでいとも簡単に崩れ去ってしまう。そういう結びつきで群れているだけなんです。ただ、加害者の側が群れているときの攻撃力は半端じゃないです。相手を地獄のどん底まで叩きのめします。それがいじめなんです。
 今回の放送では、いじめられている自分を何とか変えようと、辛い思いをしているのに笑顔でいようと決めて、それでも耐え切れなくなって自らの命を絶ってしまった、ある男子中学生のことが紹介されていて、とある学校では「なんでこの自殺した男の子は、辛い目にあっていても笑顔でいようと決めたんだろう?」ということについて話し合いをしていました。きっと、笑顔でいればその悪い空気を換えることができるんじゃないか?そう考えたからではないか?周りに心配をかけたくなかったからではないか?という意見が出されましたが、私も同じ意見です。私も地獄のような苦しみを味わいながらも、みんなに心配や迷惑をかけまいと必死になって作り笑顔をしてましたが、どんなに顔では笑っていても心の底では地獄のような苦しみや痛みを味わっていたのを、今でも鮮明に覚えています。加害者側から見れば『あいつ笑ってるから全然堪えてないんやろ』という風にしか思ってなかったのかもしれません。ましてや私が自殺寸前にまで精神的に追い詰められていたというようなことは、想像もしてないと思います。
 今になって、このことを加害者側に伝えたらどんな反応を示すんでしょうか。恐らく「あれはほんの軽い気持ちだった」『別に虐めてるとは思ってなかった」などという答えが返ってくると思います。或いは私に対して攻撃を加えていたということすら忘れ去っているかもしれません。

ただ、私が今いじめに苦しんでいるみんなに伝えたいのは、自分がいじめられているのは、いじめられている子が悪いわけでもなく、責任があるわけでもありません。いじめられていることは決して恥ずかしいことではありません。どんな些細な事でも、友達や家族、学校の先生など信頼できる人に相談してみてください。絶対に一人で解決しようとか、一人で抱え込まないようにしてください。辛いことを素直に辛いと認めてもいいんですよ。辛いことは、誰かに話すことによって少しだけでも軽くなります。

最後にいじめを解決していくためには、学校や子供たちだけの問題としてとらえるのではなく、私たち、地域に住む大人も真剣に考えないと、大切な子供たちが自ら命を絶つというような、悲しい事件はなくならないと思います。

※番組では、いじめをなくすためのキャンペーンソングの歌詞を集めて、番組内で高橋みなみさんが披露してましたが、全国から集まった歌詞をいろんなアーティストにアレンジしてもらって、CD化してみてはどうかなぁって思います。そしてその売上金のうち、印税などはいじめ対策に取り組んでいるNPO法人に寄付するという形をとってもいいのではないかと思う私です。