昨日になって、NPBが低反発球に関して、公表されないまま、昨季よりも飛ぶように調整されていたことが発覚しました。NPBの加藤良三コミッショナーは記者会見し、「調整されていたことをまったく知らなかった。不祥事ではないと思う」と話しているようです。「事務局から話はなかった。隠蔽ということではない。もし知っていれば、その時点で公表したと思う。組織のガバナンスからして監督不十分」などと釈明。「影響を被った選手、ファンにお詫び申し上げたい」と話しているようです。
選手や監督が12日の試合前に口々に指摘したのは、「何故、事前に公表しなかったのか」という点だそうです。中日の山本昌投手は、「ひとこと言ってくれれば誰も文句を言わなかったと思う。両チームとも同じボールを使うんだから」と話しています。ロッテの成瀬投手は「選手によってはパフォーマンスが変わる。メンタルの問題だと思う」と話しています。
今期は開幕直後からボールが飛ぶといわれてきました。しかし、Nｐｂ側は昨年と同じと言ってきましたが、このような事態が起こったということは、選手やファンへの背信行為ではないかと思います。確かにホームランは野球の中でも最も醍醐味のある打撃だと思いますが、その飛ぶボールの影響を強く受けるのがやはりピッチャーでしょう。何故今頃このようなことを公表するのか、公表するのであれば、シーズンが開幕するまえでしょう。結局、ＮPBは選手やファンのことは考えていなかったということでしょうか。
また、NPBの最高責任者である加藤コミッショナーが、まったく知らなかったというのもおかしな話です。なぜトップにこのようなことが報告されなかったのか、また、本当に知らなかったのかどうか深い疑問を感じます。
今年はWBCがありましたが、WBCで使用されるボールに慣れるのにみんなピッチャーは苦労していたというのは、周知のとおりだと思いますが、それならば、何故普段からWBCと同じボールを使わないのか、普段から使っていればピッチャーもなれてすぐに本来のピッチングができるのではないかと思います。どうせ統一球を導入するのであれば、WBCで使用されるボールと同じになるように統一したほうがいいんじゃないでしょうか。
今回の事態は、はっきり言って、NPBの風通しの悪さが招いた事態だと思います。何しろトップがこのことを知らなかったわけですから。
これは不祥事ではない？充分不祥事です。ファンや選手を甘く見るなといいたいです。
