sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

桜宮高校体罰事件、顧問の元教諭インタビューに応じる

 昨日の夜九時のNHKニュースウォッチ9の冒頭で、桜宮高校バスケット部の元顧問で、体罰で生徒を自殺に追い込んだ小村 基元教諭がNHKのインタビューに応じてました。インタビューではなぜ体罰にはしったのか、また、自殺した生徒になぜ集中的に体罰を浴びせたのか、そういった記者の質問に答えてました。
 体罰は小村元教諭が赴任した当初から恒常的に行っていたそうです。初めは言うことを聞かないいわゆる不良な部員に対して行っていたそうですが、だんだん、バスケ部が強くなっていくとその体罰がほかの生徒にも向けられるようになっていったようですね。
 初めは部員に気合を入れるためだとか、檄を飛ばすつもりだったんでしょうけど、体罰として小村元教諭じたいは捕らえていなかったようです。インタビューでも体罰という認識はまったくなかったと語っています。そして、2年前保護者から体罰に部員がおびえているという通報があり、校長が小村元教諭を校長室に呼んで体罰の有無を確認したところ、小村元教諭は体罰はありませんと答えたようです。このとき、体罰を直ちに中止していればこのような事態は防げたと思うのですが、この時点でも体罰体罰として認識していなかったそうです。そして、生徒や保護者との間には信頼関係があると錯覚していたようです。
 そして、昨年の12月キャプテンだった生徒が自殺して、顧問だった小村元教諭宛の手紙を見て自分の犯した過ちに気づいたそうです。自殺した生徒になぜ集中的に体罰を浴びせたのかという問いに対して「キャプテンのレベルアップがチーム全体のレベルアップにつながる」と考えていたそうです。しかし私はここで大きな疑問を感じました。キャプテンをレベルアップさせれば、チーム全体のレベルアップにつながるとはいったいどういう意味だ?と感じたのです。
 たとえば、野球でエースで4番を任される選手がいたとします。確かにチームにとっては大きな柱ですが、いくらエースでも相手バッターをすべて三振に討ち取れるわけじゃありません。内野や外野に打球が飛ぶことだってあるんです。その時にチーム全体が一緒になってレベルアップしていかないと取れる打球も取れません。また、打撃でも、4番バッターにすべて任せていれば、それでいいのかというとそうではありません。ランナーが出てそして次につなぐことができてこそ初めて4番バッターの存在が大きくなるわけで、キャプテンだけをレベルアップさせるとチーム全体のレベルアップにつながるというのはおかしいと思います。部員のみんなもキャプテンがしばかれないようにしようとそのことばかり考えていたといいます。そんなのは本当に強いチームとは言いません。小村元教諭の言いなりになるロボットでしかありません。
 自殺した生徒の手紙に書かれていた、「キャプテンしばけば何とかなると思っているのですか」その言葉に今回の事件の自殺してしまった生徒が言いたかった気持ちがこめられているような気がします。
 これから、小村元教諭には刑事責任と、遺族からの損害賠償という重い責任がのしかかってきます。私はこの年齢になると新入社員に作業を教えることも多いのですが、作業を教える前に口すっぱく言っているのが、自分の言ったこと・やったことで生じた結果には責任を持つように。ということです。これは、私たちが自動車というほかの人の命を預かるものを作っているんだということを常に念頭において作業に当たってもらいたいという気持ちからです。これくらいいいやという気持ちで仕事をしていると、いつかは大きなミスにつながる、それがお客様の手に渡ってしまうと取り返しのつかない事態を招くことだって十分ありうるわけです。そのことを理解しておかないと結果的に自分の給料に跳ね返ってくるばかりか、車を買っていただいたユーザーの命も危険にさらすことになります。そう考えるといい加減な仕事はできないよね?そう新入社員には言ってます。そのことを考えると小村元教諭の行ったことは到底許されるものではないと思います。
 今回小村元教諭は自分の行った体罰や言ってしまった暴言によって大切な生徒の命を奪ってしまいました。小村元教諭の行ったことで自殺した生徒の未来と命を奪い、遺族の人生を大きく狂わせ、在籍する生徒や入学を希望する受験生に多大な迷惑と損害を与え、家族の人生をも狂わせてしまった責任は重大です。これらの結果に対してどのような責任をとるのでしょうか。間違っても、いくら卒業生などから教職復帰の嘆願書が出されても教職に復帰するということはしないでほしいです。