箱根湯本に11:23分に到着した小田急ロマンスカースーパーはこね13号を降りて箱根登山鉄道に乗り換えて箱根の山へと分け入っていきます。そして11:37分発強羅行きの電車に乗って、ビデオカメラをセットして前面展望を撮影しながら箱根湯本を出発すると車内のアナウンスが箱根湯本の温泉場の案内を始めて、それに続いて運転手さんと車掌さんの名前の紹介があったあと、到着予定時間の案内のあと、車掌さんが「私落合が終点強羅までしゃべり倒します」というので、」車内は大うけでした。特に小さな子供は大笑いしてましたね。
車掌さんのしゃべり倒します宣言で始まった箱根登山鉄道の旅。電車の運転席すぐ後ろで前の景色を眺めているとものすごい急な勾配を電車が上っているのがよくわかります。車掌さんの案内で一番長いトンネルの前方を見ていると出口がはるか上に見えるので、あんな高いところまで登っていくのかぁという実感がわきます。
箱根湯本を出て次の大平台に停車するまでの間に国道1号線が時折見えるのですが、ここを箱根駅伝の各選手は走っていく・箱根湯本から大平台まで選手は15分くらいで走るところを、電車は約20分かけて上っていくということなどが案内されてました。駅伝ランナーよりも電車のほうが5分も遅いという”衝撃”の事実が車掌さんから案内されたときはマジで受けましたね。そして大平台に到着して一息ついた電車はさらに急な坂道をゆっくりゆっくりと進んでいきます。途中のビュースポットでは案内が必ず入っていたので、車内のあちこちでカメラのシャッターを切る音が響いてましたね。
箱根登山電車は途中3回スイッチバックを行うのですが、このうち旅客が乗り降りできるのが宮ノ下駅。豊肥本線や木次線のスイッチバックもかなり高低差がありますが、箱根登山鉄道のスイッチバックは立野駅や出雲坂根駅に比べて倍以上の勾配のきつさなので、あっという間に高低差が大きく開いていきます。
そして、宮ノ下を出発して小涌谷に向かう途中、箱根駅伝で有名な小涌谷の踏切を通過するんですが、選手の通過と電車の通過が重なった場合、選手を優先して通すそうです。この場合電車は踏み切りの手前で停車しているわけで、去年の箱根駅伝では選手の通過待ちを行ったようですね。小涌谷を出発して美術館風の建物が見えてくると彫刻の森。車掌さんの案内では電車の中からは屋外に展示してあるものがただで見ることができますと話してました。そして、さらに進んで12:19分に強羅に到着。8・9キロを42分かけて登ってきた登山電車はおそらく日本で一番表定速度の遅い電車じゃないかと思います。旅はさらにここから芦ノ湖目指して早雲山・箱根ロープウェイへと続きます。