旭川で久しぶりに吹奏楽の後輩とあって食事をした後、14:30分発のスーパーカムイ28号に乗って一気に札幌まで駆け抜けます。旭川を出るとしばらくはカムイ古澤に沿って走っていた区間を改良したトンネル区間が続きます。納内を通過して進行方向右手後方から廃線になった深名線の線路跡が寄り添ってくると深川。さらに妹背牛・江部乙と過ぎて滝川では根室本線が接続しています。この根室本線の滝川から新得までの区間は石勝線の開通により定期の特急列車の設定がなくなり、ローカル線と化した区間です。しかし、沿線には富良野という観光地が控えており、臨時の観光列車の運転の多い区間でもあります。このあたりまで来ると広大な石狩平野が広がり、ジャガイモや玉ねぎなどの豊富な農産物が生産されている肥沃な台地を駆け抜けていきます。そして、砂川では廃線となった上砂川までを走っていた函館本線の砂川支線の廃線跡を見ることが出来ます。砂川を出て次に停車するのが美唄。ここはかつて炭鉱があったところで、今は札幌近郊の住宅地としての機能のほうが強いように思います。美唄を過ぎて岩見沢まで来ると完全に札幌都市圏のベッドタウンで列車の本数も普通列車・特急列車ともにほぼ毎時2本ずつ運転されています。普通列車も江別からは毎時05分に出る列車が区間快速いしかりライナーとなるので、札幌方面への速達性が重視されています。
先ず新札幌から乗ったのが東西線。新札幌から大通を通って宮の沢までを結んでいます。札幌の地下鉄はゴムタイヤ方式なので、ほかの都市の地下鉄と違って騒音は少ないのですが、JRとの直通運転が出来ないなどデメリットもある方式をとっています。私が乗ったときは真夏だったということもあって、節電対策に取り組んでましたが、その一環として電車の窓の一部を開けて、外の空気を取り入れるようにしてありました。この後、南北線と東豊線を大通駅を基点に乗り換えながら乗りつぶして、最後に東豊線の電車で大通駅から歩いて路面電車に乗って夜の札幌市内をゴトゴトのんびり走ってホテルに着いたのが21:30分ごろ。北海道の鉄道前線乗りつぶすというもう一つの目的を達成して、北海道滞在最後の夜を向かえたのでした。