sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

JR北海道に明日はあるか…パート2

 JR北海道の厳しい経営環境について、昨日に続いて、私なりの個人的な考えを書いてみようと思います。昨日は、列車の運行体系について書いてみましたが、今日は別の角度から見てみたいと思います。
 まず、料金についてですが、JR各社は料金体系について、大まかに見て主要幹線と、地方交通線とに区別して料金が決められています。これは国鉄時代に、赤字ローカル線の収入を上げるために、幹線路線に対して、利用者の少ない路線での収益を確保するための措置でした。この料金体系により、地方交通線は主要幹線よりも料金が割高になっているほか、主要幹線と、地方交通線を続けて乗車するときは、地方交通線の距離を10%増しで計算して、料金を徴収しています。しかし、これをJR北海道に当てはめた場合、例えば、函館本線は主要幹線に分類されていますが、幹線鉄道としての機能を果たしているのは、函館→長万部間と、小樽→旭川間であり、中間の長万部→小樽間はローカル線並みの運転本数しかなく、特に長万部倶知安間は超がつくほどの閑散路線です。このほかにもJR北海道には同じようなところがいくつかあり、室蘭本線の沼ノ端→岩見沢間・根室本線の滝川→新得間・釧路→根室間は実質的には地方交通線です。よって、路線ごとに分類されている主要幹線と地方交通線を、区間ごとに区切って設定し、料金も平均で20%前後値上げしてどうにか収益が出てくるようになるのかなって気がします。

次に車両についてですが、鉄ちゃんの私から見れば、「乗ってみたいと思う列車が少ない」という点が挙げられると思うます。JR/私鉄各社は少子高齢化を迎えていかに鉄道に乗ってもらうか、いろいろと工夫を凝らした列車を走らせています。JR四国の特急車両を改装したアンパンマン列車は子供の人気を集めていますし、JR九州の特急車両は、かなりインパクトの強い車両を導入しています。また、或る列車やななつぼしのような、豪華さを売りにした車両から、リーズナブルに旅行が楽しめる海幸山幸やA列車で行こう・あそボーイ・ゆふいんの森などの列車を走らせており、人気があります。JR西日本でも、エバンゲリオン新幹線を走らせて、利用が低迷しているこだまの利用客アップに貢献しています。こういった列車を導入してはどうでしょうか。例えば、北海道には日本ハムファイターズと、コンサドーレ札幌の二つのプロスポーツチームがありますが、北海道を走る特急列車や、札幌近郊を走る列車にラッピングを施し、ファイターズやコンサドーレのグッズを販売してもいいでしょうし、また、北海道は人気アニメ、ルパン三世の作者である、モンキー・パンチさんの出身地ということで、ルパンファミリーのラッピングを施し、車内ではルパンワールドに浸れるような列車を走らせてもいいのではないかと思います。
 ただ乗客に乗ってもらうのを待っているだけでは、元々人口希薄地帯を走るため、列車に乗るという選択肢が少なくなっていってしまうのは目に見えています。それよりか、いかに列車に乗ってもらえるようにするのか、そういう姿勢が必要な気がします。