sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

いる?いない?地球外生命

 この前の木曜日の22:00からNHKBSプレミアムで放送されたコズミックフロントは、地球外生命を探せでした。最新の観測技術により、太陽系以外の星にもたくさんの惑星が続々と発見されており、地球外生命の発見にも期待が高まるところですが、古代より人類が抱いていた「私たちはこの宇宙の中で孤独な存在なのか」という問いに対して近い将来答えが見つかりそうだということです。
 生命が誕生するためには、太陽光のような熱エネルギー・アミノ酸などの生物が生きていくうえで必要な成分を溶かす水などの液体の存在・そして生物の生存に必要な有機物の存在。この三つの要素が必要だといいます。では、その三つの要素を満たした天体がほかにも存在するのでしょうか?
 実は意外に身近なところでこの三つの要素を供えた天体が存在することが分ってきたのです。
 まず、地球に一番環境が似ているといわれる火星ですが、かつては温暖な気候で大量の水が存在したということが分っています。そして最近火星に到着したキュリオシティーの観測から、地下数十センチのところに大量の氷が存在することが分りました。その観測事実から、環境が火星とよく似ているとされる、南極のドライバレーで地表を掘り起こして調べてみたところ、バクテリアのような原始的微生物が見つかったそうです。ひょっとしたら火星にも原始的な微生物が存在するかもしれません。
 また、木星の衛星イオには活発な火山活動が発見されてます。イオの大きさは地球の月ほどの大きさですが、木星の巨大な重力と、ほかの三つの衛星の重力の影響によって絶えず伸び縮みしており、その時に発生する摩擦熱によって内部がどろどろに熱せられて火山噴火を引き起こしているということが分っています。そして、イオについで木星の近くを回っているエウロパは表面が分厚い氷に覆われています。しかし、表面を詳しく観測した結果、氷の下に液体の水が存在していることが明らかになりました。液体の水が存在すれば、有機物を溶かすのに必要な条件がそろいます。また今私たちの体にも存在する有機物は、太陽系の誕生するはるか以前から存在していたことが分っており、太陽系が誕生して惑星や衛生が形成されたとき、それぞれの天体に運ばれたことがわかっており、エウロパにも大量の有機物が運ばれたと考えられています。では熱エネルギーはどうなのかということですが、イオほど木星の重力の影響は受けないにしても、地球の海底に存在する熱水を噴出す「熱水鉱床」が存在するのではないかと考えられているそうです。
 また、土星の衛星エンケラドスには大量の水を噴出する噴出孔があることが分っています。直径が500キロほどの小さなエンケラドスからなぜこのような現象が起こっているかというと、土星の重力によって内部に熱が貯まり、氷が溶けて噴出していることが明らかになったそうです。
 このように意外と身近なところにも生命が存在するかもしれない天体が見つかっており、宇宙全体で見ると多数の惑星や、惑星の周りをまわる衛星が存在すると考えられており、我々地球に住む生命は宇宙で孤独な存在ではないと証明される日が近いかもしれません。
 たぶん地球外生命が発見されたら大きな話題となる出しょうネェ。その時を天文大好き人間の私としては楽しみに待ちたいと思います。