22年7月に、参議院選挙の応援演説中に銃撃されて安倍元総理が死亡した事件。殺人などの罪で起訴された、山上徹也被告の弁護団が取材に応じて、山上被告の近況を明かしました。山上被告は、事件のことを考えない日はない。母とも手紙のやり取りがあった。統一教会の問題は難しいなどと述べたということです。
山上被告が犯した罪は許されるものではないと思いますが、逆にいえば、そうまでしないとならないくらい追い詰められ、苦しい日々を送っていたのだと思います。一般の家庭では到底支払いきれないくらいの金銭を献金として奪われたり、自らが希望した進学を諦めなくてはならなかったり、困窮を極める生活を立て直すために自殺を図り、保険金を被害救済に当てようとしたり、その日食べることにも事欠くような生活を余儀なくされて、統一教会を憎み、さらにその統一教会と深い関係にあり、統一教会を讃辞するコメントを教団関連のイベントで発表して、統一協会と親密な関係があった安倍元総理に強い怒りや憎悪の念を抱く気持ちは、私もよくわかります。私も統一教会に家庭を滅茶苦茶にされた1人ですから。
山上被告は今後の公判に出席したいという意向を示しています。山上被告が体験した悲惨な出来事がどのように語られるのか、注目したいと思います。
