昨日行われた、韓国の
ムン・ジェイン大統領と、
北朝鮮の
金正恩委員長による南北首脳会談。挑戦は党の非核化や、休戦状態にある
朝鮮戦争の休戦協定を終わらせ、平和協定締結に向けた動きを加速させ、年内に
終戦宣言が出せるようにするということが主な議題となった模様です。
会談の後両首脳は
板門店宣言を発表しました。その主要骨子は
①完全な非核化を通じ、核のない
朝鮮半島を実現する共通の目標を確認。
③米中を交えた多国間の枠組みで、平和体制構築に向けて協議。④
北朝鮮のケソンに南北共同連絡事務所を開設
というのが主な内容です。
朝鮮半島の非核化について「北側がとっている主導的な措置は
朝鮮半島の非核名のために非常に意義があり、重要な措置」と指摘。今月
20日に核実験・ミサイルの発射実験の中止や、核実験場の廃棄を決めた金委員長の判断を評価したものとみられます。
この会談は6月上旬までに行われる史上初の
米朝首脳会談に向けた試金石ともいわれ、今後の
北朝鮮の出方が注目されます。
ただ、この会談では非核化は宣言に盛り込まれましたが、具体的に
北朝鮮がすでに
保有しているとみられる
核兵器の廃棄については触れられていないほか、日本政府がムン大統領に要望した「日本人
拉致被害者の早期帰国」についても今のところ公式な発言はされておらず、なかなか一筋縄ではいかない一面ものぞかせたような気がします。
今後は
米朝首脳会が大きなステップになると思いますが、ここで
トランプ大統領が
北朝鮮に対して、どれだけ強い態度で臨むのか、
北朝鮮によるミサイル発射・核実験・
拉致問題を完全に検証可能な形で廃棄させ、
拉致問題を解決させるのかが注目されます。その一方で、日本は独自に
拉致問題解決に向けて行動をとるべき時にきているような気がします。
拉致問題を買いけしようという強い決意があるのであれば、安倍首相が直接
平壌に乗り込んでいって、
拉致被害者を全員帰国させるように強く迫るくらいの行動が必要だと思います。もし帰さないのであれば、国際世論に訴えかけて、圧力維持を強く訴えるべきではないかと、個人的にはそう思います。